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「108の煩悩」って、具体的には何と何と何? 詳細を専門書で調べてみた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2016.12.21 06:00
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大晦日の夜、日本列島のそこかしこで、「ボーン、ボーン」と響く除夜の鐘の音を聞くことが出来る。煩悩と同じ数の108回撞かれ、人々は新たな年の訪れに様々な想いを抱く時間だ。

さて、この108回という数字は煩悩の数に由来していると言われる。しかし、現代の日本人は神社で初詣をし、お寺を巡り、クリスマスを祝うなど、様々な宗教観がミックスされた感覚を持っている。そのため、108個の煩悩と言われても、どのようなものなのかはピンと来ないのではないだろうか。

そこで、Jタウンネットが煩悩について調査し、その内容を以下にまとめてみた。そこから更に年末企画として、「現代の煩悩」を読者の皆様から募りたい。

いざ、調査へ

餅は餅屋である。こういった込み入った内容は専門家に聞くのが近道、かつ確実だろうと、都内のお寺に取材依頼をした。

しかし時は師走、どのお寺のお坊さんも皆忙しくしているようで、時間を頂くことは出来なかった。

インターネットで検索して出てくる類の情報でもないため、国会図書館へ赴き資料を収集することに。主に「広説 佛教語大辞典 縮刷版」(中村元・2010年)を参考にしつつ、煩悩について調査した。

結論から言うと、煩悩の108という数や内容には諸説あり、一概に「煩悩とはこれ!」と言うことは難しいようだ。

だが、どのようなものを煩悩と呼ぶか、ということについてはある程度絞ることが出来た。

今回は、「根本煩悩」と呼ばれる、あらゆる煩悩の根っことなる6種類の煩悩―――貪(むさぼる心、執着する心)、瞋(怒り、意に沿わない事物に対する憎しみ)、痴(無知)、慢(驕る心)、疑(仏の教えに疑いを持つ)、見(自己中心的で心理とは真逆の誤ったものの見方)―――という考え方を採用した。

余談だが、国会図書館のカレーは美味しい。
余談だが、国会図書館のカレーは美味しい。

これらの6種を起点に煩悩は数限りなく広がるため、108、98(隋眠)、果ては8万4000あるとも言われる。要は数えられないほど多いことを指し、「八百万の神」に近い意味合いだ。

これを踏まえると、現代的な煩悩も上記6種のいずれかに分類されるだろう。

そこで、読者の皆様の思う「現代の煩悩」を募集したい。

例えば、

「期間限定キャラが出るまで課金してやるぞ」(貪・執着する心)
「○万円課金したのに出なかった!許せない!」(瞋・思い通りにならない怒り)
「運営は確率を操作しているに違いない」(見・偏ったものの見方)
「無課金プレイヤーが文句言うのは負け惜しみ」(慢・他者と比較しての優越感)

などなど、現代人ならではの「煩悩」を、ツイッターのハッシュタグ「#現代の煩悩108」で募集する。

今年、あなたに付きまとった煩悩、どんなものでしたか?

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