「あったか~い」ペットボトル飲料、なんで500mlはあまり売ってない? メーカーに聞いてみた
消費者の声を受け、商品化へ
まず話を聞いたのは、サントリー食品インターナショナル。
これまでホットの500mlが商品化されていなかった理由には、メーカー側と小売り側のふたつの事情があるという。
「温かいものを一度に500ml飲むのは難しいと考えていたため、小容量(345ml)で販売していました。
もうひとつは、コンビニのホット用の什器には背の低いものが多かったからです」
ところが同社では2015年秋からホットの500ml商品の販売を開始。現在は「伊右衛門」と「伊右衛門 特茶」シリーズの5つの商品で500mlを展開している。
去年から販売を始めた理由については、
「ホット伊右衛門を開発するにあたって、ペットボトル飲料のユーザーを対象に消費者調査を行ったところ、『量の物足りなさ』や『冷めてからも時間をかけて飲む』といったニーズがあることが分かりました」
と語った。結果をもとに500mlを販売したところ、売れ行きも好調だという。
ペットボトルに仕組みはないそうだが、味わいはホットに合わせてコールドのものと変えているそう。
「温かい→ぬるい→冷たい」という温度変化を楽しみながら、ちびちび飲みたいという人にとってはぴったりの商品だ。
通年で販売しており、夏場も買うことができる。ホットの什器があるコンビニでの販売で、残念ながら自動販売機では取り扱っていない。