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「あったか~い」ペットボトル飲料、なんで500mlはあまり売ってない? メーカーに聞いてみた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2016.10.18 06:00
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2016年も10月となり、朝夕には冷え込むようになってきたある日、こんな疑問が発せられた。

「『あったか~い』ペットボトルには、なんで500mlがあまりないの?」
自動販売機の「あたたかい」コーナー(写真はいずれもJタウンネット編集部撮影)

自動販売機の「あたたかい」コーナー(写真はいずれもJタウンネット編集部撮影)

言われてみれば確かにそうだ。温かいペットボトル飲料といえば280ml~350mlのものが定番。

インターネットの質問サイトにも似たような疑問が多数寄せられており、

「飲み終わる前に冷めてしまうから」
「一度に大量に飲まないから」
「ペットボトルの耐久性の問題」

など、推測されている。

Jタウンネット編集部では、飲料メーカーに話を聞いてみることにした。

消費者の声を受け、商品化へ

まず話を聞いたのは、サントリー食品インターナショナル。

これまでホットの500mlが商品化されていなかった理由には、メーカー側と小売り側のふたつの事情があるという。

「温かいものを一度に500ml飲むのは難しいと考えていたため、小容量(345ml)で販売していました。
もうひとつは、コンビニのホット用の什器には背の低いものが多かったからです」

ところが同社では2015年秋からホットの500ml商品の販売を開始。現在は「伊右衛門」と「伊右衛門 特茶」シリーズの5つの商品で500mlを展開している。

ホット伊右衛門500ml

ホット伊右衛門500ml

去年から販売を始めた理由については、

「ホット伊右衛門を開発するにあたって、ペットボトル飲料のユーザーを対象に消費者調査を行ったところ、『量の物足りなさ』や『冷めてからも時間をかけて飲む』といったニーズがあることが分かりました」

と語った。結果をもとに500mlを販売したところ、売れ行きも好調だという。

ペットボトルに仕組みはないそうだが、味わいはホットに合わせてコールドのものと変えているそう。

「温かい→ぬるい→冷たい」という温度変化を楽しみながら、ちびちび飲みたいという人にとってはぴったりの商品だ。

通年で販売しており、夏場も買うことができる。ホットの什器があるコンビニでの販売で、残念ながら自動販売機では取り扱っていない。

サイズ比較(左から500ml、500ml、285ml)

サイズ比較(左から500ml、500ml、285ml)

ペットボトルで再加温も可能

同じく、ホットの500ml商品を販売している数少ないメーカーが、伊藤園。同社は「お~いお茶」シリーズの2種類の商品で500mlを展開している。過去には495mlを販売していたこともあるが、2015年12月に緑茶飲料の販売30周年を記念した限定品としてホットの500ml容器を発売したという。

お~いお茶 緑茶 ホットPET 500ml

お~いお茶 緑茶 ホットPET 500ml

「独自調査の結果、ホット飲料でも1時間以上かけて飲みきるお客様が多く、温かくても冷めてもおいしい品質の商品として発売しました。ホット飲料でも500mlの容量がお客様に受け入れられています」

ペットボトルは通常のものよりも酸素を通しにくい構造にすることで、中身の品質を守っているそう。さらに、ホットの500ml容器は電子レンジでの再加温ができる。

「ホット飲料でも冷めてしまったものを再度加温して飲みたいという要望にお応えしました」
使用するときはラベルの注意書きをよく読んで

使用するときはラベルの注意書きをよく読んで

コンビニ限定、秋冬限定(予定)で販売している。

いずれのメーカーの商品もサイズが大きいため、温かさが続く時間が長いように感じた。ちょっとした湯たんぽのような役目も果たしてくれそうだ。

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