北海道の釣具店ではバットが売られている→鮭を殴って殺すため→実は、アイヌ文化の影響も...?
2016年10月12日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。
北海道の釣具屋にて。
— なおみち (@_nao_michi_) 2016年10月12日
俺「なんでバットが売ってるんですか?」
店員さん「釣ったシャケをこれで殴って殺す。」
.........流石北海道。 pic.twitter.com/0rGgKp8ipG
写真は北海道の釣具店で撮影されたものらしい。こんなテキストが添えられている。
俺「なんでバットが売ってるんですか?」
店員さん「釣ったシャケをこれで殴って殺す。」
これには、1万3000を超すリツイートがあり、今なお拡散中だ。北海道の釣具店ではバットが売られている。いったい本当だろうか?
「サーモンメタルバットって......wwwww」
冒頭のツイートには、こんな声が寄せられている。
殴って殺す!?
— うたわれるにむこ (@nimcoP) 2016年10月12日
ほんとだサーモンメタルバットって書いてあるwwwww
— ゆー(レベル1) (@yuu_rezero) 2016年10月12日
「殴って殺す!?」「ほんとだサーモンメタルバットって書いてあるwwwww」などというのは、道外の人からの反応だろう。
釣ったら素早く〆ないと美味しくなくなっちゃうから脳みそぶっ叩いて即死させるんだワン >RT
— しら*たま (@YJ_SRTM) 2016年10月12日
大きい魚釣った時とか本州の人 使わないの???
— megu?? (@megu_1971) 2016年10月12日
暴れたら大変じゃん... https://t.co/vciHVyQZT5
「釣ったら素早く〆ないと美味しくなくなっちゃうから......」「大きい魚釣った時とか本州の人 使わないの???」というのは、北海道民からのコメントだろう。
また、こんな意見もあった。
北海道の釣具店では釣り上げた鮭を叩く専用のバットがあるとうツイートが流れてきて北海道...てなったけど民族的伝統の由来だった。さすが北海道→サーモンバット(鮭たたき棒)はアイヌの儀式を現代に伝える!? :へた釣り.こむ https://t.co/9w2VOqiufW
— roxy (@roxel_roxy) 2016年10月12日
こちらの投稿で紹介されている話によると、アキアジ(サーモン)を釣り上げ、暴れる魚を棍棒で叩いて殺すというのは、アイヌの儀式から受け継がれてきたもの、という見方もあるらしい。つまり、アキアジの霊を天に送り、再びこの世に豊漁をもたらすことを祈願する、儀礼的な意味なのだというのだ。
さらに調べてみると、この「魚(鮭)たたき棒」はアイヌ語で「イサパキクニ」とも呼ばれ、いわゆる御幣のような役割を持つものだったらしい。単に絶命させるためではなく、あの世へ行く魚への「贈り物」という意味もあるのだそうだ。
「サーモンメタルバット」が直接、その文化を受け継いで生まれたものかは分からないが、古からの「神聖な儀式」の流れをくむアイテムである可能性は高そうだ。