【訂正済み】小竹向原駅のホームにだけ、なんで自動販売機がないの?
(2016年9月27日追記)当記事では「小竹向原駅のホームには自動販売機がない」としておりましたが、読者からのご指摘により、自販機が設置されていることを確認いたしました。経緯と謝罪をリンク先に掲載しております。申し訳ありませんでした。
東京メトロ有楽町線・副都心線、小竹向原駅。
池袋から3駅。
新宿や渋谷にもアクセスが良く、あたりの家賃もほどほどなので住むには悪くないが、駅前にはほとんど店がない。
沿線民以外に名前を出すと、「......どこだっけ?」とだいたい返される。
「こたむ」と略する人に、一度だけ会ったことがあるが、他の人がそう呼ぶのを聞いたことがない。
それが、「小竹向原駅」である。
あなたは、もしかしたら気づいているかもしれない。
この駅のホームに、なぜか自動販売機がないことに。
売店もないので、改札に入ると飲み物を買えない
メトロに限らず、だいたいの駅のホームには、当たり前のように自販機が設置されているものだ。その「当たり前」が、なぜかこの小竹向原駅にはない。
たとえば無人駅であるとか、利用者数が極端に少ないとか言うならわかるが、小竹向原駅にはメトロ利用者だけで、1日に17万人近くが乗降する。隣の千川駅の5倍以上だ。需要は十分にあるはずなのに、なぜ?
JタウンネットのT編集長は、この駅をよく利用している。電車の待ち時間など、「のど渇いたな、自販機があれば......」と思うことがしょっちゅうだが、自販機はない。売店もない(少し前まではあった。だが、飲料類は置いていなかった)。納得がいかない。
そもそも、他の駅にも「必ず」自販機はあるのか?
ということで、T編集長は調査を開始した。
まず、この問題が小竹向原駅だけなのか――つまり、同じ路線の他の駅に、ちゃんと自販機があるのかを検証することにした。
まずは、Jタウンネット編集部の最寄りである、有楽町線・麹町駅。
ちゃんとある。
お隣、市ヶ谷駅。
こちらもあった。
飯田橋駅。
当然ある。
江戸川橋駅。
ここにもある。
護国寺駅。
ある。
東池袋駅。
ある。
池袋駅。
ないわけがない。
要町駅。
きちんとある。
千川駅。
問題なくある。
小竹向原駅。
――ない。
氷川台駅。
普通にある。
麹町から氷川台までの11駅のうち、自販機が設置されていないのはやはり小竹向原駅だけである。
念のため、小竹向原駅のもう一つの隣駅、西武有楽町線の新桜台駅にも行ってみたが......ここにも自販機が。しかも、コカ・コーラである(なお、反対側ホームはサントリー。コークとペプシが両方飲める!)。
メトロに問い合わせてみた
やはり、自販機がないのは小竹向原駅だけである。いったいなぜなのか。
前回に続き、東京メトロにこちらも問い合わせたところ(たびたびすいません)、間もなく回答が。
「置く場所がない、という構造上の問題です。小竹向原駅は乗り換えのお客さまが多いのですが、ホームを移動する際、自動販売機があるとその誘導の差し支えとなりますので......」(東京メトロ)
つまり、小竹向原駅では有楽町線と西武有楽町線、そして副都心線が同じホームを共用する形になっている。乗り換える場合、電車を降りて、そのまま同じホームの反対側に停まっている副都心線の電車に乗り込む、ということも多い。通勤時間帯など、両方の電車から降りたお客が交差するように乗り換え先の電車に流れ、ホームが人でごった返すことも少なくない。
そうしたときに自販機がホーム上にあると、乗り換えの邪魔になる、というのが、自販機ゼロの理由だというのだ。「電波」の問題と同じく、複数の路線が乗り入れる小竹向原ならではの事情ゆえということか......。
ということは、新たに設置する、というようなことは――?
「今のところ、そうした予定はございません」(東京メトロ)