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響くほら貝、降り注ぐ水、運ばれる「龍神」...大田区の「水止舞」に行ったら、記者もずぶ濡れに

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2016.07.16 11:00
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そして迫力満点の「水止舞」へ

お寺に着くと、今度は獅子が主役となる「水止舞」が始まる。縄をほどき、舞台を囲むように配置し、赤い面の雌獅子と、黒い面の2人の雄獅子が笛と唄に合わせて舞を披露する。こちらはその名前の通り雨が止むことを願っての行事で、法蜜上人の雨乞いの2年後、長雨を止めるために行われた儀式の流れを汲んでいる。

2匹の雄獅子は勇壮な舞を見せ、願いを聞き入れた本尊への感謝を表している。

舞を見せる雄獅子達。背後に立つのは「花籠」。

舞を見せる雄獅子達。背後に立つのは「花籠」。

舞を見せる雄獅子達。周囲には龍神を象った縄が敷かれている。

舞を見せる雄獅子達。周囲には龍神を象った縄が敷かれている。

この踊りは前年の10月ごろから練習を始めるという。炎天下の中で仮面を被って長時間踊る姿は迫力満点だ。しかし、近年では担い手が少なくなってきており、行事の保存に苦労しているという。

「水止舞」は第二次世界大戦により、断絶の危機にあったが、それを乗り越えて戦後に復活したという経緯がある。その後、地域住民の努力が実り、1963年には東京都の無形民俗文化財に指定されている。

700年近い歴史を持ち、今なお地元住民に愛される「水止舞」、実際に目にすると、そのエネルギーに圧倒されること間違いなしの迫力があると感じた。開催日は毎年変わらず7月14日、1度訪れてみてはどうだろうか。

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