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一杯180円! 激安「びっくりラーメン」って覚えてる?

城戸 譲

城戸 譲

2016.06.29 06:00
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吉野家が人気ラーメン店「せたが屋」との資本業務提携を発表した。「吉野家がラーメン参入」と話題になっているが、実はかつて吉野家はラーメン店を手掛けていたことがある。その名は「びっくりラーメン」。1杯180円からの激安メニューで、全国展開していたチェーン店だ。

びっくりラーメン(Taisyoさん撮影、Wikipediaより)
びっくりラーメン(Taisyoさん撮影、Wikipediaより)

しかし撤退から10年近く経ち、多くの人から「びっくりラーメン」の記憶は消えつつあるようだ。せたが屋買収を受けて、ふと思い出す声がでていたので、まとめてみた。

最盛期には全国200店舗!

「びっくりラーメン」は1997年11月、ラーメン一番本部(大阪市)によってスタートした。2006年4月14日の日経MJ(日経流通新聞)によると、ラーメン1杯の原価は45円前後。知人のスナックを改装した1号店から、わずか8年半で全国194店舗(06年4月中旬時点)を展開し、中国・青島にまで進出したという。

「ラーメンと餃子セット」367円(くーさん撮影、flickrより)
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しかし、栄華は長く続かない。同社は07年8月、民事再生法の適用を申請。吉野家HD子会社のアール・ワンのもとで再起を図ったが、09年6月にラーメン事業からの撤退を余儀なくされた。その時の様子をJ-CASTニュース(09年6月19日)は、こう伝えている。

「譲渡後、およそ200店あった店舗を58店に減らし、業態を『びっくりラーメン』のほか、『麺屋五条弁慶』『中華そば一番』などにわけた。また原材料の高騰を理由に、びっくりラーメンは180円から250円に、麺屋五条弁慶はラーメン1杯400円、と全体的に値上げした。しかし、この値上げがよくなかった」

「青春の味」との声も

かくて姿を消した幻のチェーン。20代男性記者(東京出身)も中高時代、たまに食べに行っていた。うろ覚えの記憶だが、西日本への修学旅行中でも「倹約したい」と、とある店舗へ行ったはずだ。なぜかチャーハンの代わりに、「チャーライ」(チャーシューライス)なるメニューが書かれていたのは覚えているのだが、あまり味の印象は残っていない。

せたが屋買収を受けて、「びっくりラーメン」を思い出す人はポツポツいる。

なお、せたが屋買収を伝えた産経新聞オンライン版(2016年6月27日)では、一時「ラーメン店の取得は初めて」と書かれていたが、現在では「新たな業態としてラーメン店が加わる」に修正されている。

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