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「E電」看板、今も残る東京駅...命名約30年、JR東日本に「現状」聞いてみた

城戸 譲

城戸 譲

2016.06.04 06:00
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元会長の評価は「大失敗だった」

「E電」の表記があるのは、東京駅の総武快速線ホーム。看板には、英訳として「INTRA-CITY&SUBURBAN TRAINS」と添えられている。駅構内をグルグルと歩いてみたが、表記はここだけだった。

ここにはあった(2016年5月撮影)
ここにはあった(2016年5月撮影)

蒲田駅にも数年前まで「E電」と書かれた看板があったが、07~08年にかけての駅リニューアルによって撤去されたようだ。なお、この看板には「E電」に加えて、「JR線」の表記もあった。

2005年に撮影された蒲田駅の看板(Linearcityさん撮影、Wikimedia Commonsより)
2005年に撮影された蒲田駅の看板(Linearcityさん撮影、Wikimedia Commonsより)

JR東日本内部の評価は、どうだったのだろう。発足当時の副社長で、後に会長も歴任した山之内秀一郎氏は、回顧録『新幹線がなかったら』(東京新聞出版局、1998年)で、命名理由には「お堅いイメージの強かった国鉄からの脱皮の意志」もあったと振り返っている。

「しかし、結果は大失敗だった。日本語を乱すものとして強い批判を浴びたこともあるが、世の中の方々が全く使ってくださらなかった。結果としては『JR』が定着してしまった。お客様にとっては国電と中電の区別などどうでもよい。ほとんど全部の列車が電車になってしまった現在ではもう『電車』の文字は不要なのだった」
山梨県では多用されている様子
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