「歩きスマホ今日から略して『あホ』」...話題のポスター、神戸新交通に聞いてみた
電車に乗って、周りの乗客のほとんどがスマホを覗き込んでいることに気付いて、驚くことがある。電車の中ならともかく、ホームを歩きながらスマホを操作している人も多い。階段を上りながら、まだスマホを見ている人も......。いわゆる「歩きスマホ」だが、これが本当に危ない。
実際に「歩きスマホ」による事故は増えているという。電車のホームから転落したとか、自転車が側溝に落ちたなどという話を聞くこともしばしばだ。とくに道路や交通施設で起きる事故は多く、その中でも駅での発生率は全体の25%に及ぶという(東京消防庁「歩きスマホ等に係る事故に注意!!」より)。
そんな中、2016年5月20日、神戸新聞NEXTが報じた記事が、いま話題となっている。「歩きスマホは『あホ』!三宮に過激ポスター」という見出しで、神戸新交通三宮駅に貼りだされた啓発ポスターを取り上げている。
いったいどんなポスターなのだろう。Jタウンネット編集部は神戸新交通に電話して話を聞いてみた。
ついうっかり...なんて言い訳は通用しない
神戸新交通は神戸市などの出資による第3セクター方式の鉄道会社だ。自動運転装置による無人運転で、車輪にゴムタイヤを使用する新交通システムが特徴で、ポートアイランド線と六甲アイランド線の2路線を持っている。ポスターが貼られている三宮駅はポートアイランド線だ。
電話に出てくれた広報担当の方によると、話題のポスターは、「地域連携の一環として乗車マナー向上・啓発のためのポスター」で、2007年から沿線の学校に声をかけ、美術系の学生さんに協力してもらっているという。
「12月に募集を始め、1月末に締め切り、2月に選考というスケジュールで、実施しています」と担当者さんは話してくれた。三宮駅に貼りだされたのは3月下旬だった。「採用作品の作者には図書券や商品券を贈呈しています」とのこと。
「協力をお願いしているのは、神戸学院大学、神戸女子短期大学、六甲アイランド高校、専門学校アートカレッジ神戸などです。話題のポスターは神戸女子短期大学の学生さんの作品でした」と語る。作者は女子大生なのだ。
ポスターはほぼ完成品で出品され、長期保存のためにラミネート加工を施し、駅に貼ったのだという。
ツイッターには、さまざまな声が寄せられている。
ホームドアのないホームで歩きスマホされると、結構怖いですしね。
— shrr=DAISUKE (@shrrdaisuke) 2016年5月21日
(ドアがあればいい、という訳でもないですが)
(神戸新交通)
【歩きスマホは「あホ」! 三宮に"過激"ポスター】https://t.co/GjGhsDuEeq
神戸新交通のポスター「あホ」、いいねw
— あかべこ@えんじょいグラブル (@akabekopower) 2016年5月21日
ポスターの打ち出した明確なメッセージに、賛同の声が多いようだ。