「舛添要一 朝までファミコン」を買ったら、なぜかテレビに出演することになりました
「テレビに出たいと思ったことはそりゃあるけれど、まさか『舛添要一 朝までファミコン』で出るとは思いませんでした」(T編集長・談)
始まりは、「幻のソフト「舛添要一 朝までファミコン」を、秋葉原で徹底的に探してみた」――そんなおバカな記事をJタウンネットで2016年5月20日公開したことである。
読者からの反響もそれなりに良く、一安心していた週明け23日。編集部の電話が立て続けに鳴った。
「T編集長、日本テレビとAbemaTVから、舛添さんのゲームの件で取材したいという連絡が......」
「!?!??」
「スッキリ!!」と「AbemaPrime」に編集長が出ることに...
突然舞い込んできたのは、ワイドショー「スッキリ!!」と、ネット番組「AbemaPrime」からの取材依頼だ。
「しかも今日中にインタビューしたいらしくて......。しかもAbemaさんの方は、生放送です」
「??!?!?!?」
というわけで、あれよあれよといううちにT編集長、「『舛添要一 朝までファミコン』を入手したニュースサイト編集長」という不思議な肩書きで、23日の「AbemaPrime」、24日の「スッキリ!」に連続出演することになった(ちなみに、S記者に後で突っ込まれたが、前回の記事を読んでわかるとおりT編集長はこのソフトを買えていない)。
さらに24日にも、某キー局から取材が。しかもその内容的に、ゲームをすべてプレイしないと答えられないような話だったため(この時点では中盤までしか進んでいなかった)、真夜中までかかってなんとか全クリ!
......〆切と戦いながらレトロゲームをプレイとか、ほとんど「ゲームセンターCX」である。
「というか、僕がなんでこんなことやってるの!? あれか! 『ラサール石井のチャイルズクエスト』しか買えなかったことへの罰ゲームか! 闇のゲームか!」(T編集長)
なお、レッドブル片手の奮闘もむなしく、結局この取材は没になったらしい。
この際なので、皆さんの誤解を解きたい
それにしても、この数日の「舛添要一 朝までファミコン」ブームはすさまじい。すでに、民放キー局はすべて、一度はこのゲームを取り上げている。
T編集長もはしゃいで取材を受けた以上、あまり大きなことは言えないのだけど、これはさすがに盛り上がりすぎのように思う。
だって、単なるゲームだよ? 単なる、舛添氏がキャラとして登場する(一応「監修」という肩書にはなっているが)、大して売れなかった、微妙なゲームだよ。同じ時間を割いて分析するなら、舛添氏の過去の著書なりインタビューなりをひっくり返す方がよっぽどいいよ。
Jタウンネットのような「おもしろ系メディア」がからかい半分に書くならとにかく、「このソフトから舛添都知事のパーソナリティーが......」と、みんなが総出で、大真面目に分析するようなものじゃないはずだ。
確かに前半だけやるとクソゲーだけど
もう1つ。このゲームが紹介されるとき、特にネット上では「クソゲー」という枕詞がつくことが多い。
確かにT編集長も、AbemaPrime出演時にプレイの感想を聞かれて「軽く拷問のような......」と答えた。少なくともその時点としては、誇張のない正直な感想だった(その日は昼から夜までこのゲームを攻略し、ようやく後半に差し掛かったところだった)。だが、クリアした今となっては、「クソゲー」とまで言うのはフェアじゃないと思う。
こういう「誤解」が生じるのは、ゲームの詳しい内容が、ネットなどにもちゃんと紹介されていないからじゃないか。
クリアした人間の責任として、その全容を(ネタバレになるけど)きっちり書いておこう。
【「舛添要一 朝までファミコン」はクソゲーじゃないし、プレイしても都知事のことはあまりわかりません】