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品川の隠れたB級グルメ「品川丼」を知ってる? 駅ホームで楽しむかき揚げの味

城戸 譲

城戸 譲

2016.05.16 06:00
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「フリスビー丼」と呼ばれる食べ物がある。かつて牛丼チェーン・すき家で販売されていた「まぐろたたき丼」が、ピンク色のフリスビーを白飯に載せたかのような見た目だったことから、ネットユーザーが面白がって呼び始めたものだ。

しかし日本には、ご飯を円盤がおおった「フリスビー丼」がまだある。今回は、そんなひとつである「品川丼」を紹介しよう。JR品川駅で食べられる、知る人ぞ知るB級グルメだ。

「大判のかきあげ」が丼をおおう

日本よ、これが品川丼だ
日本よ、これが品川丼だ

「品川丼」(470円)を食べられるのは、山手線や京浜東北線のホームにある立ち食いソバ屋。今回はちょっとゼイタクして、生卵(70円)もプラスした。どんぶりにスッポリはまったフリスビー状の物体は、イカゲソや桜海老の入った大判の「かきあげ」。生卵はその下に埋まっている。

かき揚げを拡大
かき揚げを拡大

どんぶりの横には、吸い物(そばつゆ)と、あざやかな色のきゅうりの漬物。これを「三角食べ」すると、なんとも懐かしい気分になってくる。かきあげと言っても、揚げたてのサクサクではない。どちらかというと、お好み焼きに似た食感だ。だからこそ、甘辛のタレがよく染みこんで、最高の「B級感」が醸しだされる。

変わらない一杯
変わらない一杯

品川には、似たような名前の「品川めし」なるものがあるが、こちらは東京湾で獲れたシャコを煮て、丼飯にかけた郷土料理。朝日新聞(2004年7月3日夕刊)によると、これをヒントに品川の駅弁店「常盤軒」が品川丼を生んだという。

今回は生卵とあわせて「天とじ風」に味わったが、吸い物を丼にぶっかける「お茶漬け風」で食べるのも乙だ。品川駅下車、わずか5秒。なぜか数年に一度、無性に食べたくなる一品だ。

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