本を読むとき、あなたは「声」が聞こえる?聞こえない?
「本を読むときに頭の中で『声』が聞こえる人と聞こえない人がいることが判明」――そんな米ニューヨーク大学の研究がニュースサイト「GIGAZINE」に掲載された。確かにこれは、読書時のあるある話である。ちなみに筆者は聞こえている。
この知見を受けてコミュニティアプリ「アンサー」に「みんなはどうなのか」というスポットが立った。スポット参加者にも聞こえる人と聞こえない人がいるようだ。さらに、「聞こえていない人は文字を形で読んでいる」「速読時は声が聞こえないほうがいい」など新事実が判明。かなり有益なスポットとして終結している。
「声」と違うのでアニメ化されると違和感
投稿主は読書時に「声」が聞こえるようで、その声を「中二病的」と断りながら「内なる声」と命名。これには参加者も「内なる声でワロタ」という反応。
「内なる声」と呼ぶかはともかく、スポットの参加者の中にも「聞こえる派」と「聞こえない派」がいるようである。「聞こえる派」によると「自分の普段の声とは違う声」であったり、登場人物や読む本によっても声が変わることもあるらしい。活字だとほぼ同じ自分と同じ声だが、漫画だと登場人物ごとに変わるのだという人も。このコメントには共感者が多いらしく、アニメ化されたりすると読書時の「声」とアニメの声に違和感を感じるようだ。
「聞こえる側」としてはその分想像力を使うので本を1冊読むと疲れるというコメントも出された。私も「聞こえる派」なので彼らの気持ちはよくわかる。
文字を形で読む!?
一方で「聞こえない派」も少なくないようである。彼らは「文字を目で追うんじゃなく、1ページを見てるって感じ。」であったり、「文字を形としてみて読んでるから音は再生されないみたいなんですよね...」というようにより視覚的なイメージで読書を行っているらしい。
さらに「聞こえない派」の友達が本を読むスピードがとても速いことが取り上げられ、実は速読術において「心の中で声に出さないで読む」ことは基本中の基本だという事実が判明。「聞こえない派」の読書が必ずしも速いということでは内容であるがこの事実はスポット参加者の多くが初耳であるようだ。
元記事によれば、これまでは誰もが自分の感覚(ここでは読書時の「自分の声」)が当たり前だと思いこんでいたため研究は進んでいないということだが、スポット参加者と同様にもう片方の感覚を味わってみたいものである。さらに私は読書時に現実の周りの様子が見えなくなって、音も限りなく小さくなってしまうことがある。本の世界に入り込んだようになるのだ。
皆さんはどうだろうか?今度は筆者がスポットを立ててみたいものである。(ライター:ファエマ)