「戸建て同士の人間関係って難しい。『新参者』の私たちは、古参の住民に強く物が言えず...」（奈良県・30代女性）
「賃貸でよかった......」といった声は、ご近所トラブルに巻き込まれた人からはよく聞かれる。いざとなれば、「引っ越す」という最終手段が取りやすいからだ。裏を返すと持ち家の場合、トラブル解決の難易度はそれだけ高まる――ということもできる。
奈良県のGさん（30代女性・主婦）は、マナーの悪い向かいの住民にストレスをためている。面と向かって文句を言いたいところだが、自分が近所では「新入り」だという引け目と、「もし本格的にもめることになったら......」との危惧から、強く出られないのが現状だ。
「やんちゃ」な高校生たちがゴミを放置
最近、新しく家を買いました。10年ほど前に再開発されたばかりの住宅地です。住まいには不満がないのですが、気になるのが道を挟んだお向かいさんの存在で......。
お向かいさんは再開発当時から住んでいる方で、高校生くらいの息子さんが2人おられます。ところがこの兄弟が、少し「やんちゃ」な子たちでして、毎晩遅くまで、家の前に友達たちとたむろして遊んだりしているんです。
ご両親は共働きで、2人のことは半ば放ったらかしです。それをいいことに、お菓子のゴミや空き缶だけでなく、タバコの吸い殻なんかもあたりには散乱していて、うちの方にまでそれが捨てられていることが時々あります。当然、掃除なんかしてくれないので、私が渋々片付けております。
ゴミだけでなく、彼らと友達の自転車も家の周りにはあふれかえっています。道路にまではみ出していますから、私が車を入れるときには邪魔になることも......。
「新参者が大きな顔をするのもなあ」と頼りない夫
でも、私たちが後から住み始めたものですから、あまり声を大にして文句を言うというのも、ちょっと勇気が要りますよね。ガツンと言ってやりたい！と思いつつ、それでお向かいさん一家やほかのご近所さんとの関係がギスギスするのも怖いですし。
主人にも相談しましたが、「新参者が大きな顔をするのもなあ」とあんまり気乗りしない様子。そもそも、掃除をしているのはほぼ私なので、主人の方はあまり深刻には考えてくれていないんです（これもちょっと困りものです......）。
いつかはなんらかの形で言わないと、とは思っているのですが――そう考えただけで、よけいに気が重くなります。戸建てのご近所付き合いというのは難しいものですね。今さらながら痛感しております。
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