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入場無料!沖縄の知られざる名所「ミニミニ動物園」 ここだけで味わえる絶品スイーツに舌鼓

河原 良成

河原 良成

2016.02.28 11:00
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沖縄の水族館というと、誰もが「美ら海(ちゅらうみ)水族館」を思い浮かべます。国内はもとより、最近は世界中から観光客が訪れます。一方、動物園というと、特に有名なところはありません。あえていうならば沖縄市の「沖縄こどもの国」(入場料大人500円、小学生100円)でしょうか。

その「沖縄こどもの国」から北に約6キロ行ったところに、今回紹介する「ミニミニ動物園」があります。観光客には当然のこと、地元の人にもあまり知られていない、入場無料の小さな動物園。ここでは「美ら海水族館」では味わえない「あるもの」が楽しめるのですが、それは――。

フクロウ、ヘビ、カメ...入口には「恐竜」も!?

目印となる恐竜(筆者撮影)
目印となる恐竜(筆者撮影)

この「ミニミニ動物園」はあまり目立たない所にあるため、容易に気づかずに通り過ぎてしまうのですが、最近入口に恐竜が番をするようになってからは、比較的見つけやすくなりました。

迫力たっぷり(筆者撮影)
迫力たっぷり(筆者撮影)

入ってみると、園内に続く通路の右側にフクロウや爬虫類の水槽が並んでいるのに気づきます。下の画像はピンク色のヘビ。

水槽の中にはピンクのヘビ(筆者撮影)
水槽の中にはピンクのヘビ(筆者撮影)

その先を左に曲がって園内へ。最初に見るのはカメさん。なぜだか、カメがたくさんいます。どうやら、おうちで飼えなくなった動物をこの「ミニミニ動物園」に持ってくる人たちが結構いるとか......。このカメさんもその一匹かもしれません。カメは長生きするので、飼い主が先に死んでしまうことも多々ありますからね。

カメさんがお出迎え(筆者撮影)
カメさんがお出迎え(筆者撮影)

ほかにもダチョウ、孔雀、アルマジロ、その他いろいろな動物がいて、今年の「ミニミニ動物園」のカレンダーを見ると、その種類の多さにビックリします。

2016年カレンダー
2016年カレンダー

ダチョウに餌をあげていた従業員のおばさんに尋ねました、「このミニミニ動物園は、お金持ちの方が道楽でしていると聞いたのですが......」。おばさんは、「ここはもともと養鶏場で、社長が子供たちを喜ばせたくて少しずつ動物を飼い始め、中には飼い切れない人たちが動物を持ってくるようになって、こんなに大きくなったのよ」という説明でした。社長さんはとっても働き屋さんで、ご自分で動物園の庭を作ったり、常に働き続ける方ということ。たいへん失礼な質問をしてしまったことを反省。

沖縄には米軍基地で働くアメリカ人もたくさん住んでいて、「ミニミニ動物園」にも結構多くのアメリカ人が家族連れで遊びに来ます。中には毎週子供を連れてくるファミリーもいます。わたしの娘たちも、ここが大好き。動物を見ることは当然のこと、「あるもの」を食べられるから大好きなんです。

「たまご屋」ならではのシュークリーム

おばさんの話にもあったように、「ミニミニ動物園」の母体は養鶏場。実は「たまご屋」の名前で、新鮮なたまごと手作りケーキを販売しているのです。特にこのシュークリームがおすすめ。

「ジャンボ」シュークリーム(筆者撮影)
「ジャンボ」シュークリーム(筆者撮影)

シュークリームを二つに割って......

ぎっしり詰まっている(筆者撮影)
ぎっしり詰まっている(筆者撮影)

中のクリームをアップで撮るとこんな感じ。

アップで撮影(筆者撮影)
アップで撮影(筆者撮影)

あふれんばかりに詰まっているクリームは、とってもマイルド。新鮮なたまごで作られたというのが納得できる味です。食べ方に気をつけないと、クリームが飛び出てきますのでご注意を。わたしの娘たちは、最初に指でクリームだけをほじくり返すという贅沢な食べ方をします。その後、皮の部分を食べます。

そして魅力的なのはお値段。これで、130円(以下、税込)。こちらは「ジャンボ」で、私の場合、娘たちにはこれを一つ買って半分こします。前回ご紹介した「ムギムーチー」は100円。どちらを取るかといわれれば、うーん、おばぁには申し訳ない、こちらのシュークリームを選んでしまいます。(沖縄を体験するなら、もちろんムギムーチー)

店内で飲み物と一緒に座って召し上がれますから、動物見学とティータイムをあわせると1時間は優に過ごせるでしょう。子供が喜ぶのは100%間違いありません。大人もこのクリームを口にする瞬間、旅の疲れはもとより、生活上のストレスを一気に忘れることができます。沖縄中部地方の観光の際には、是非お立ち寄りいただきたい一店です。

ミニミニ動物園
住所:沖縄県うるま市赤道660

河原良成

今回の筆者:河原良成

世界数か国で生活した後に、40代で二児の父親となる。子育てのため沖縄に移住。現在、好きを仕事にするため、マリーン事業「沖縄サーフガイド」を営んでいる。
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