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外国人ロックミュージシャンがシャウトしたとき、なんかキマらなさそうな日本の地名を考える

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2016.02.23 06:00
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「ダサく聞こえる」条件は3つ

立ち上がりのよくない音で始まり、キレの悪い音が続き、最後には伸ばしにくく、こもった音になってしまう地名を条件に調査をすると、3つの自治体が候補に躍り出た。

「野沢温泉」村、「津」市、「まんのう」町だ。

それぞれ理由を説明しよう。

長野県北部の野沢温泉村、アルファベット表記だとNozawaonsenだ。

「の」はか行やた行に比べて立ち上がりが良いとは言えない。続く「ざ」は比較的強い発音の文字だが、続く「わ」で力が抜けてしまう。

そして、特筆すべきは後半だ。「おんせん」は「ん」で音を区切る必要があり、流れるようにも、はっきりとも発音しにくい並びだ。更に、「ん」で終わることで伸ばすことも難しい。

なにより、文字数が多いために、日本語慣れしていない海外のロックバンドには発音が難しいだろう。

三重県津市は問答無用だ。「つ」の一文字では伸ばす以外のバリエーションが取れない。

「ツゥゥウー!」のみではカッコつけにくい。言葉のリズムも作れない以上、非常に難しいだろう。

最後の香川県まんのう町は、そのゆったりとした響きがカッコつけるのを全力で阻止している。濁点もなく、とがった音が一切含まれていないため、聴感上非常に滑らかだ。ここまで平和的な地名をカッコよく呼ぶのも何かが違う気がする。

このままでは勝手にダサく聞こえる地名というレッテルを貼るだけで終わってしまうので、各地の良いところを紹介したい。

長野県野沢温泉村は、古くから湯治場として知られている。また、豊富な積雪量と上質な雪によってウィンタースポーツが盛んで、オリンピック選手を含む数多くのスキープレイヤーの出身地でもある。

三重県津市もまたいいところがたくさんある。

天むすの発祥地であり、味噌カツやいちご大福の発祥地という説もある。毎年夏にその硬さと美味しさが話題になるあずきバーを生産する井村屋や、ベビースターラーメン製造のおやつカンパニーなどの本社も存在する、グルメに強い街だ。

香川県まんのう町は、日本最大の灌漑用ため池である満濃池があり、水の郷百選にも選出されている。また、香川県の地名としては初めて、小惑星の名前にも使われている。

本調査の過程で、国内の様々な土地について調べた。その中には、目的とは逆に英語風に発音するとカッコ良さが増す地名、響きがもともとユニークな地名などがあった。そういった地名の由来を調べると、意外な背景が見つかるかもしれない。

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