冬の砂浜に打ち寄せられるさくら貝...きれいだけど、どういう仕組みなの?
地形と波の荒らさによるもの
志賀町増穂浦は、世界一長いベンチでも有名です。さくら貝は特産品として販売され、貝細工やアクセサリーとしても売られています。地元では「幸せを呼ぶ貝」とも言われています。
富来観光ガイドの方の話では、さくら貝はちょうど今頃11~3月ごろの寒い時期にもっともよく打ち寄せられます。「貝寄せの風」と言われる南西風が吹くと海が荒れて海岸に多くのさくら貝がうちよせられるよだそうです。
さくら貝は、桜の花びらのようで海岸でよく目立ちますが、これいがいにも「ますほ貝」、「エイ貝」など形や色に特徴のあるさまざまな貝が漂着し、その種類は400種類にものぼり日本一で、増穂浦は、日本小貝三大名所の一つともなっています。
また、増穂浦に貝がよく集まる理由は、波の荒さだけでなく、増穂浦の地形にも関係しているのではないかと言われています。増穂浦はくぼんだ所にありその周辺にはヤセの断崖や巌門など多くの岩場があります。事実、増穂浦の貝を調べてみると岩場に見られる貝もかなり多いそうです。地形と波の影響が相乗し、きれいな貝が集まってくるのですね。(ライター:りえ160)