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謎を解いてコーヒー頼めるか? 金沢のミステリー喫茶「謎屋珈琲店」に行ってみた

ベンガルトラ

ベンガルトラ

2016.01.17 17:00
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ミステリーと言えば、殺人、探偵、トリック......そして謎解きだ。筆者もそうであるが、世にミステリー好きは多い。そんな人たちが謎解きを楽しみながらコーヒーを飲める喫茶店が、石川県にあるという。筆者はさっそく現地に向かった。

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緊張しながら入ってみると......

金沢駅から徒歩10分程、大きな通りから横にずれ、分かれ道を真っすぐ進むと「MYSTERY COFFEE」というフレーズの下に「謎屋珈琲店」と書かれた看板を発見。どうやらここで間違いはないようだ。

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緊張しながら入ると、店内は広々としており、開放感を感じるシックな作り。

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細部に至るミステリーへのこだわり

カウンターに座ると、店主のお気に入りだろうか、奥の棚にはミステリー小説が飾られていた。

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そうこうするうちに、感じの良い店主がにこやかにメニューを持って来てくれた。何気なく、メニューの表紙とコースターを見てみると、ホームズを思わせる帽子マークのロゴが書かれている。帽子の下はコーヒー豆だろうか、なるほど謎とコーヒー、まさに店を表すロゴなわけか。

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そしてメニューを開くと、ミステリー好きにはたまらない名前のコーヒーが載っているではないか。「エラリー・クイーン'sアメリカンブレンド」、「エルキュール・ポアロ'sマイルドブレンド」、「フィリップ・マーロウ'sストロングブレンド」。

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さらに期待通り、フードメニューもミステリー一色だ。「ミス・マープルのメープルワッフル」、「Xの悲劇」、「甘美なる死」等々だ。筆者はクリスティ好きのため、コーヒーのポアロブレンドとパフェの甘美なる死を注文した。

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お客さんへ謎解きの挑戦

注文を待つ時間に、ぼーっとメニューを眺めていると、名探偵ブレンドという名前のコーヒーをが目についた。なんだろうと思い、説明を読むと、暗号を解かないと注文できないコーヒーだという! これは筆者の腕の見せ所だと思い、店内を見渡すと、その謎がボードに書かれていた!

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数字とアルファベットの暗号のようだ。筆者はノートを取り出し試行錯誤しながら、あれやこれやと5、6個の解答を提出したのだが、結局正解には至らなかった。皆さんはわかるだろうか?

そうこうしているうちに注文したコーヒーとパフェが来た。どちらも美味しそうである。

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それから店主から1枚の紙を渡された。そこには「お客様への挑戦クイズ」と書かれている! 読者に謎解きをさせるタイプの小説を書いたエラリー・クイーンに習い、スイーツを頼んでくれたお客さんへのサービスだという。

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インターネット等での公表は禁止されているので、残念ながら皆さんに見せることはできない。ちなみに筆者はこの暗号も解くことができなかった。ミステリー好き失格だ。

この暗号だが、驚くことに全20問あり、すべて解いた人には「名探偵証明書」と一か月間500円までの商品を無料で頼めるらしい。謎解きに自信のある人は挑戦してみてはどうだろうか。

名探偵に劣らぬ店主の戦略

筆者はどうしてミステリー喫茶を開こうと思ったのかを店主に直接聞いてみた。

店主はいつか自家焙煎のコーヒーを出す喫茶店を開きたいという強い思いを持ち続けており、自家焙煎の喫茶店で数年間修業もしていたそうだ。そして、自分の店を開こうとしたときに、何十年も自家焙煎のコーヒーを出しているお店に負けないためにはどうすればいいか考えたという。そこで自らの趣味であるミステリーがお店の差別化に役立つと思い付いたそうだ。

ミステリー喫茶の店主は名探偵に劣らない頭脳の持ち主だったということだろうか。最後に好きなミステリー小説を聞いてみた。我孫子武丸の「殺戮にいたる病」だという。さわやかな笑顔と裏腹になんとも猟奇的である。(ライター:ベンガルトラ)

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