広島アンデルセンが店舗建て替えへ...1925年築、原爆に耐えた生き証人
広島アンデルセンは、1967年に広島市中区でオープンした人気の老舗ベーカリーだ。
今や一般的になったセルフサービスでのパンの販売を日本で最初に始めた店で、現在は東京の表参道にも店舗を構えている。
営業最終日までの10日間開催の「パン祭り」
現店舗での営業終了を受けて、広島アンデルセンは「広島アンデルセン パン祭り 10days」を開催する。2016年1月8日から1月17日までの10日間の開催で、期間中は様々な催しが行われる。
アンデルセンのオープンからの歴史、外観や店頭の様子や当時のチラシなどの資料の展示、カルチャーカレッジの講師が集まるパーティなどが予定されている。
目玉となるのが1階の石窯前プラザでのパンの振る舞い。期間中毎日12時と16時の2回、パン職人が思い入れのあるパンを日替わりで焼き上げ、最終日の1月17日の19時には最後のパンが焼き上げられ、配布される。
イベント終了後の2016年1月21日から2月27日までは現店舗1階でパン販売を中心に部分営業を行うが、全体での営業は終了となる。外壁などは新たに生まれ変わる建物にも活用される予定だが、歴史ある建造物の最後の姿を見てみてはどうだろうか。
仮店舗(広島市中区紙屋町)での営業開始は2016年3月1日から。