注射器ペンに「世界の国旗」下敷き...マニア垂涎?な三鷹のレトロ文具店に行ってみた
「懐かしい」チューブのりだと思いきや...
――それはいったい、どういうことなのか。さっそく、その実例を見せてもらった。
上の画像にあるのは、サクラクレパスが取り扱う雑貨類だ。左下のものは、クレパスの形をそのまま再現した消しゴム。右下にあるのは、クーピーのパッケージをデザインしたメモ帳だ。
また、奥に見えるのは大阪のテキスタイル会社とコラボしたクレパス形のタオル。実は、サクラクレパスはこういった他社とのコラボを積極的に行っており、なかには「クレパス風ラムネ」といった驚きの商品も。
上の画像、ひと目には昔懐かしいチューブのりのように思える。だが、その中身はハンドクリームなのだという。これは、「フエキのり」で知られる老舗の不易糊工が手掛ける公式の商品だ。
記者が店舗を訪れていた際も、これらの商品が並ぶ棚の前で立ち止まり、手に取ってまじまじと眺めているお客が。店主曰く、ただレトロな商品だけでなく「お客様に少しでも『面白い』と感じてもらえる商品」を選んで仕入れているそうだ。
ロングセラーブランドだからこそできる「新しい」レトロ文具。その一方で、ロケット鉛筆やねりけしなど、ただその火を絶やさないように製造を続けるレトロ文具もある。これは「定番」になれた文具となれなかった文具、その明暗を象徴しているのでは――そう1人思いを馳せる記者であった。
(参考:ねりけし、バトエン、ロケット鉛筆...「懐かしい!」あの文房具、今でも手に入る?/電卓にデスクランプ? あの頃流行った「多機能筆箱」の進化がスゴすぎる...「懐かし文房具」のいま)。