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若者の年賀状離れ、江戸時代の侍に聞いてみたら...「手紙で済ます? 江戸なら叩っ斬られるでござるよ!」

竹内 翔

竹内 翔

2016.01.01 06:06
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侍「年始のあいさつは直接会って言うべき」

――ま、まあ確かに文章量は少なくなったかもしれませんが、でも年賀状って日本の伝統なんですよね?

 いや、確かに江戸でも、書状で年始のあいさつをすることはあるでござるよ。されど、それは遠方に住んでいる相手とかだけでござる。同じ江戸に住んでいる相手なら、直接お目にかかってねんごろにあいさついたす、これ常識。書状でおしまいってのは、よっぽどの略式でござる。

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――は、はあ。でもそれは、現代と比べて江戸だと、相手の人数が少ないからで......。

 ......お主、その年賀状とやらは何枚出される?

――僕は50枚くらいですかね。

 拙者は年始回りとして、3が日だけで軽く100人は会いに行くでござるな。

――えー!?

 武士は人間関係が第一でござる。もちろん、全員にお会いできるわけではないし、玄関で軽くあいさつするくらいで済ますお宅も多いでござるが、とにかく直接お邪魔する、その精神が大切なのでござる。だから3が日など、江戸の市中は非常な混雑でござるよ。正月マジ忙しい。

ホワイトボードも駆使して、江戸時代の正月の忙しさを解説する侍

ホワイトボードも駆使して、江戸時代の正月の忙しさを解説する侍

――そうだったんですね......。

 それを何、こんな紙っきれを飛脚に送らしておしまいとか、江戸なら相手によっては叩っ斬られても文句言えないでござるよ。切腹命じられてもやむを得ないれべる。

「上役の方々にこんなもの送ったら、次会ったときバサーッでござるよ。斬り捨てごめんでござる」

「上役の方々にこんなもの送ったら、次会ったときバサーッでござるよ。斬り捨てごめんでござる」
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