近畿派呆然? 「邪馬台国はどこ」意識調査で「九州説」大勝の謎
2015.12.04 06:00
学説では「近畿」が優勢だけど...
今回の投票では、多くの日本人が「邪馬台国は九州にあった」と考えていることがわかった。だが実は――、卑弥呼の墓という説もある「纏向遺跡」(奈良県)が2009年に発見されて以来、現代の学説では「畿内説」が比較的優勢となっているらしい。
いったいなぜ、学会の風潮とは真逆の結果が出たのだろうか。おそらくそれは、学校で「邪馬台国論争」を習った時期が関係していると思われる。
1960年代から2000年代半ばまで、学界では長らく「九州説」が有力視されていた。その傾向は、教育の現場に直接的な影響を与えたことは間違いない。つまり、多くの読者が「邪馬台国=九州」といったイメージを持っているのは、昔受けた「歴史の授業」が要因なのではないか。あくまで、推測ではあるが。