「鹿せんべいは正しくあげて!」 外国人観光客増加で鹿たちに思わぬトラブル
鹿せんべいはじらさずにあげましょう
奈良公園でよく見かける鹿せんべいをあげる光景。観光客の中には、鹿と多く触れ合いたいと思うからか、鹿せんべいをじらして与える人が多く、たまりかねた鹿が噛みついてしまうというトラブルがいま相次いでいます。
鹿でケガをする人は、昨年度1年間で74件あり、今年度の上半期だけで73件(うち35人が中国人)となっています。
奈良公園のシカ相談室の吉村室長は、公園を巡回して鹿せんべいの正しい与え方を指導しています。まずは、すばやく与えること。もし怖いと思ったら地面に撒きましょう。そして最後は手を前に出して、何も持っていないことをアピールしましょう。
「奈良の鹿愛護会」では、買った鹿せんべいはすぐにやるように注意しています。鹿は大きいと80kgぐらいあるので案外大きいもの。特にお子さん連れは注意です。また、春は出産の時期、秋は発情期で興奮しがちです。鹿との楽しい思い出を持ち帰るためにも、適度な距離感が大切ですね。(ライター:ツカダ)