新横浜はA、新千葉はE...全国の「新○○駅」を勝手に格付けする
東海地方の私鉄はターミナルに「新」をつけたがる
「鷹匠」という名称で1908年に開業したのに、1954年に変更したのが「新静岡」だ。静岡鉄道の起点駅で、目の前は駿府城跡という好立地。駅ビルの「新静岡セノバ」はユナイテッドアローズや東急ハンズ、シネコンなどが入る。
地方の中小私鉄にしては健闘しているが......1日平均の乗車人員は約1万1000人という点を重視し、格付け「C」が適当だ。
遠州鉄道は、「新浜松」と西鹿島を結ぶ全長17.8キロのローカル私鉄。JR浜松駅の隣に駅舎があって同一駅でもよさそうなのに、別の駅名を名乗る。
1日平均の乗車人員は約7500人しかない。遠鉄百貨店に連結している割に利用客が少ないのは、モータリゼーションが進んでいるからだろう。元は旭町という駅名で1927年に開業した。1953年に現在の名称に変更している。
新静岡よりワンランク落ちる。「D」が妥当だろう。
名鉄最大のターミナル駅「名鉄名古屋」は1941年に開業した地下駅だ。「あれ、『新』がついていない!?」というご指摘もあろうが、2005年1月28日まで「新名古屋」という名称だった。
1日平均の乗降人員は28万人以上もいる。しかしホームは3面2線で、列車の行き先は6方面に分かれる。日本一のカオス駅という評判で、はじめて駅を利用する人は大抵迷う。「名鉄ならぬ迷鉄」と揶揄する人もいる。
【名鉄名古屋駅】カオスな平日7時台【発車標再現】(前半)(YouTubeより)
名鉄名古屋駅はJR名古屋駅や近鉄名古屋駅と乗り換え可能。どうして「新」を付けたのか謎だが、東海地方を走る私鉄は、JRと区別するため「新○○」とすることが多いようだ。肝心の格付けは「B」。