池袋・サンシャインの噴水広場が12月で一時閉鎖! アイドルの聖地が...
池袋のサンシャインシティは、オフィスやホテル、文化会館、水族館、劇場、貸し会議室、スポーツクラブ、プラネタリムなど様々な顔を持つ、都内有数の複合施設だ。
約180のショップが集まる専門店街アルバは4つのフロアに分かれ、その中心は吹き抜けとなっている。
様々な催し物が行われる「噴水広場」は地下1階にあり、1~3階からその様子を観ることができる。
ショッピングモール内で芸能人がライブを行うのはもはや珍しくなく、噴水広場はその先駆けといっていいだろう。
日本芸能史に歴史を刻んだこのステージが、2015年12月26日からリニューアルのため一時閉鎖される。
アイドル史におけるエポックメイキングな出来事も
一流芸能人から新人アイドルまで、様々なタレントが噴水広場に姿を現わした。
1985年発行の「7年間の記録(サンシャインシティの昨日・今日・未来)」を開くと、五木ひろしさんや松坂慶子さん、松田優作さん、河合奈保子さん、愛川欽也さん、吉川晃司さん、三原じゅん子さん、三田寛子など、当時の人気スターの出演写真が載っている。
オープン5周年記念時は、総勢200人のタレントが24時間かけて登場する、ド派手なイベントも実施された。
1985年7月のおニャン子クラブデビューイベントは、後のアイドル史に残る一大事件だった。「セーラー服を脱がさないで」の発表会と握手会を予定していたが、当初の予定を大幅に超える4000人が集まり、イベントは急きょ中止される。
ついこのあいだまで素人だった女の子たちが、メディアの宣伝によって大勢のファンを集める――。大人数のアイドルグループのビジネススタイルがここで芽生え、モー娘。やAKBグループに受け継がれて発展し、今の芸能界を席巻しているというのは、極論にすぎるだろうか。
ファンの熱い思いはいつの時代も一緒
一時閉鎖のニュースに接した筆者は、10月28日に噴水広場を訪れた。
柱に告知が貼ってあり、18時から男性ユニット「Funky Galaxy from超新星」のミニアルバムリリース開催イベントが行われるという。
広場を見渡せる1・2階の手すり前にシートらしきものが置かれていた。場所をキープするためファンが残したと思われる。開始までまだ4時間以上もあるのだが。
無人のステージを見つめる女性の姿も目立った。
閉鎖日まで2カ月を切った。しかしスケジュールは詰まっている。
10月29日は西内まりやさん、30日は「5urprise(サプライズ)」がそれぞれ新曲を披露する。
11月3日の「サンシャイン iPop Monthly Festival presented by 新星堂Vol.46」は、総勢9組のガールズアイドルが出演する。
最近では、アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」の第6話で、登場人物たちのほろ苦い初ライブの会場として、印象的に描かれた。アイドルの登竜門としての地位は、今も昔も変わらない。
噴水広場がリニューアルオープンするのは、来年のゴールデンウィーク直前、4月29日の予定だ。大型ビジョンの導入や噴水のリニューアルを行い、音響・照明機能をグレードアップする。映像・噴水・音楽・照明がシンクロする新たな空間に生まれ変わる。