「我が家のベランダに謎の灰。辺りを見回すと...上の階で『スパー』」(茨城県・20代女性)
タバコをめぐるトラブルは、このコーナーでもたびたび取り上げてきた。過去の事例は煙や臭いにまつわるものが多かったが、今回のテーマは「灰」だ。
茨城県のTさん(20代女性・主婦)は、あるときから自室のベランダに、身に覚えのない灰が落ちていることに気付く。最初は「犯人」がわからなかったTさんだが、やがて......。
お前か!うちに灰を落としていたのは
以前、3階建てのアパートの1階に住んでいた時の体験談です。
引っ越した当初、真上の部屋は空室だったのですが、間もなく独身の若い男性が入ってきました。
そのころからです。我が家のベランダの手すりに、なぜか「灰」が落ちているようになったのは......。
最初は、どこかの野焼きか何かの灰が、風に乗って運ばれてきたのかと思っていたのですが、それが1度や2度ではないのです。どうもおかしい、いったいどこから――と、辺りに気をつけていると、あるとき例の2階の住人が、ベランダでタバコを吹かしている姿を目撃しました。あ、もしかして――!
ベランダの上から、灰をトントン
とはいえ最初は、いくら真上の部屋とはいえ、あんなに軽い灰が下のうちのベランダまでそのまま落ちてくるものなのかどうか、半信半疑でした。しかしあるとき、「円筒状」の灰の塊がそのまま落ちているのを見つけ、疑いは確信に変わりました。
ベランダは布団や洗濯物を干すのにも使っていましたから、そこに灰なんか落とされたらたまったものじゃありません。すぐに、管理会社に電話です。
「本当に上の人の灰ですか?」
と先方は慎重でしたが、タバコを吸っている姿を見たこと、また灰の形からして明らかにタバコのものだと説明すると、「こちらから注意をします」と約束してくれました。
軽いからどこか飛んでいく、は大間違い
その後1カ月ほどは灰の被害もなくなり、一安心していたのですが......やがて、再発。私も覚悟を決めて、直接2階の部屋を尋ねました。出てきたのは、思ったより暗そうな雰囲気のお兄さんです。こちらとしては事を荒立てないよう、自分でもびっくりするほど穏やかに、笑顔さえ浮かべながら、
「ベランダで吸われるのは構わないんですけど、灰だけは灰皿にお願いしますね」
と懇切丁寧に「お願い」。向こうも妙に恐縮した様子で、「すみません、すみません、今後は気を付けます」。
そんなことがあって少ししてから、その人は引っ越して行きました。
タバコを吸う方は、「灰なんて軽いから、その辺に捨ててもすぐに消えていくだろう」くらいに思っているのかもしれませんが、そんなことはありません。周りには困っている人間がいることを忘れないでください。
あなたの「ご近所トラブル」投稿、募集します
Jタウンネットでは、あなたや周囲の人が遭遇した「ご近所トラブル」体験談を募集しています。 寄稿フォームないしはメール(toko@j-town.net)で、具体的なエピソード(500字前後~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください。