60代男性、女子小学生が背負うランドセルの隙間に手を突っ込む【事案ウォッチ】

全国各地の「防犯メール」の中から、気になった事案を紹介する本連載。今回は、滋賀県の「野洲市メール配信サービス」へ寄せられた不審者事案を取り上げたい。

男の目的とは...（iwatatakumaさん撮影、flickrより）

「背が高いな」

2015年10月9日、8時ごろ。久野部交差点付近で、不審者事案が発生した。

集団登校中の小学生たちが交差点付近で男に遭遇。男は60歳前後で眼鏡をかけており、5年生男子に対して「背が高いな」と言って頭を撫でてきた。その後、今度は2年生女子のランドセルと背中の間に手を入れ、更に1年生女子の頭を自分のお腹に押し付けて抱きしめたという。

ご理解頂けただろうか？男は3件の犯行をほぼ同時に行っているのである。「頭を撫でる」、「ランドセルと背中の間に手を入れる」、「抱きしめる」の三段攻撃だ。

とくに不可解なのは、男の目的が全く理解できない2件目だ。ただ児童のぬくもりを感じたかっただけなのだろうか。そこまで、人のぬくもりに飢えていたのだろうか。

幼い子どもを標的にした許しがたい犯行ではあるが、孤独な老人の気持ちを考えると少し寂しくなる不審者事案だ。

事案ウォッチ

全国の事案情報を紐解き、ときに想像を膨らませながらご紹介。
本連載でお届けする内容が、少しでも身近な犯罪の抑止につながれば幸いだ。