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人気No.1焼酎「黒霧島」はこうして作られる! 都城市にそびえる巨大ハイテク工場を徹底取材【前編】

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.10.15 06:00
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モロミの培養過程が一目で分かる

上の工程を経て生育された麹は大きな鉄製のタンクに移され、仕込み水と酵母菌を加えて培養が進められる。霧島酒造では、焼酎の味を決める大きな一因となる仕込み水に、霧島連山から湧き出る天然水「霧島裂罅水(きりしまれっかすい)」を使用しているのが特徴だ。

「一次仕込み」の工程になると、辺りにはアルコールの香りが漂う。培養は約5日間続くが、記者は日数ごとのモロミの様子を確認することができた。タンクの中を覗いてみると、2日目のものはジャグジーのように派手に泡立っているが、4日目になると水面に分厚い膜が発生している。

多くのタンクが並び、同時並行的に仕込みが行われる
多くのタンクが並び、同時並行的に仕込みが行われる
培養1日目のタンク
培養1日目のタンク
2日目のものには大きな泡がいくつも
2日目のものには大きな泡がいくつも
3日目は泡の量がさらに増え、激しく発酵している様子がうかがえる
3日目は泡の量がさらに増え、激しく発酵している様子がうかがえる
4日目になると一転、静かな様子に
4日目になると一転、静かな様子に

工場案内に同行してくれた職員によれば、「激しい発酵の影響でタンクの中は無酸素状態になっているため、顔を入れるとすぐに失神してしまう」そうだ。そのため、一度落ちたらほぼ助かることはないという。タンクの上に設けられている鉄網も、工員の転落を防止するために付けられたもの。溺れるほどの酒は飲みたいが、酒で溺死するのは心から勘弁したいところだ。

ここまでが、米の加工工程の全てである。

後編では、霧島酒造と「イモ」の関係に迫る
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