人気No.1焼酎「黒霧島」はこうして作られる! 都城市にそびえる巨大ハイテク工場を徹底取材【前編】
蒸し米がベルトコンベアで高速移動!?
記者が訪れたのは、主に「黒霧島」と「白霧島」の製造を行う本社増設工場。霧島酒造が「伝統技術と最新テクノロジーの融合」と語る工場の様子を、黒霧島の製造工程にならって順番に紹介していきたい。
芋焼酎の製造は、ごく簡単に分けると「米の加工」・「芋の加工」の2つに分けられる。まず最初に、原料米だけを発酵させて「モロミ」を作成し、その中にイモを投入して再度発酵させる製法が一般的。霧島酒造でも、同様の工程で焼酎を製造している。
前編となる今回は、1次仕込みとよばれる「米の加工」に注目して、工場の様子をお届けしたい。



霧島酒造では、消費者の要望に応え2011年より国産の原料米を100%使用している。その原料米を洗浄し、水に浸した上で自動蒸器にかける。出来上がった蒸し米に、種麹を加えて一定時間放冷される。ここで黒麹を加えたものが「黒霧島」に、白麹を加えたものが「白霧島」になるという。
続いて、米を発酵させる製麹(せいきく)工程に入る。容量約8トンもの自動製麹機で常に撹拌を続け、約42時間かけて麹菌を生育していく。以下の画像のように、発酵の過程でその見た目も大きく変化する。

