このバス...入口は前?後ろ? 運賃は先払い?後払い? エリア別「バスの乗り方」ガイド
東の横綱「かなちゅう」は複雑なシステム
路線バスの西の横綱は西日本鉄道(西鉄バス)で、東の横綱は神奈川中央交通(かなちゅうバス)だ。
免許キロ2213キロ、年間輸送人員2億3261万人を誇るかなちゅうバスは、乗り方・支払い方法のシステムが複数ある。パターンA・Bのほか、「前乗り・後降り・申告先払い」(パターンD)や「前乗り・前降り・後払い」(パターンE)の路線もある。
不思議なのはパターンE。乗客の導線をスムーズにするため、車両の入口と出口を分けるのは常識。そこで大半のバス会社はパターンA~Dのいずれかを採用している。ドアが1つだけならともかく......。
パターンDも厄介だ。最初に乗客が運転士に行き先を申告し、運転士は運賃箱を操作して料金を設定する。それが終わったら乗客はICカードをタッチするか現金を投入する。降車は後方の扉から出る。運転士は都度、機械を操作しなくてはならず、忙しそうだ。
パターンD(申告先払い)はかなちゅうバスだけではない。東急バス、西武バス、京成バス、奈良交通などにも存在する。
西武バス公式サイトにアップされている説明が分かりやすいが、エリアまたは運賃ルールをまたいで運行する路線の場合、この方式が採用されることが多い。