「神奈川=超おしゃれな県」という主張に反論大量
横浜港が国際貿易港として開港して以来、神奈川は東日本における舶来文化の上陸地として栄えた。戦後は沖縄に次いで米軍基地が集中していることから、横浜や横須賀は音楽や映画、ファッション、フードなどの流行をリードした。
平成に入って発展した「みなとみらい」は、日本屈指のオシャレスポットとなっている。
相模湾方面に目を転じると、湘南は石原裕次郎さんや加山雄三さん、桑田圭祐さんといった大物芸能人が育った場所だ。さらに鎌倉や葉山は高額所得者の邸宅がある。
地方から見た神奈川は、東京のベッドタウンとして発展したという印象が強い。しかし地元民に言わせれば、神奈川の方が洗練されているという見方もある。
「横浜はクッソおしゃれ」←寿町や黄金町の存在忘れてない?
そんな神奈川県民の自負心を代弁するスレが2ちゃんねるに上がった。タイトルは「神奈川とかいうクッソおしゃれな県wwwwwwww」。スレッド主は
「横浜に一軒家建てて海を見ながらハイボール飲みたいンゴねえ...」
と書いている。
本牧あたりに一軒家を建て、「ハマトラ」(横浜トラディショナルの略)の発信地となった元町商店街で買い物を楽しみたい――そんな人生が理想と考えているのだろう。
同意する意見が多数を占めると思いきや、「神奈川ってそんなにオシャレかぁ!?」と言いたげな書き込みが相次いでいる。
1枚の写真とともに投稿されたのは、横浜の裏の歴史が凝縮する、ある地区の名前だった。
「横浜」(黄金町)
かつて黄金町は「ハマの麻薬地帯」と呼ばれ、約10年前までは約1000人の外国人売春婦がたむろしていた
。また三浦半島の南端は、交通の不便さと漁業の衰退が重なり、過疎化・高齢化がかなり進行している。
東京・品川が起点の京浜急行の久里浜線の終点は三崎口。かつて油壷まで延伸する計画があったが、いまのところ着工の見通しは全く立っていない。
「横須賀以南とかぐう田舎なんだよなぁ。三浦まで行けば正真正銘の田舎になるで。山だらけ、田んぼだらけで普通に牛が歩いとるで」