読んで生き残れ! 都のパンフ「東京防災」は大震災からミサイル、核攻撃にまで対応の超充実仕様
「もしもマニュアル」は目からうろこのサバイバル教書
そして第4章の「もしもマニュアル」は、一般市民にとって目からうろこのサバイバル知識が詰まっている。
例えば、207ページの「乾電池の大きさを変える」。単3電池を単2や単1に変える方法が紹介されていて、「思いつかなかったよ...」と膝を打ちたくなる。
ガスも電気も止まったときに重宝しそうなのが「簡易コンロの作り方」だ。アルミ缶、アルミホイル、たこ糸、つまようじ、ハサミ、サラダオイルがあれば、調理用加熱器を作れてしまう。
205ページの「ハエ取り器を作る」は、夏場はハエが大量発生することが想定されるので、避難所や仮設住宅の衛生環境を守るためにハエ取りを作って駆除しましょうと呼び掛けている。ペットボトルと日本酒、砂糖、酢などがあれば誰でも用意できるだろう。
春夏秋冬、あらゆるシーズンを想定したサバイバル術が盛り込まれている。
このほかにも少ない水で清潔を保つ方法や、簡易トイレ・簡易ランタン・簡易ベッドなどの作り方、ロープの結び方などが紹介されている。
この防災マニュアルを隅々まで繰り返し読み、テクニックを要するものは自主訓練することで、非常時に生き残れる確率はグンとアップするはずだ。