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串カツ「2度漬け」禁止は外国人客も守ってる? 新世界の人気店に聞いてみた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.08.24 06:00
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大阪の串カツ、ソースは客同士が沈めて共有――。

大きめの器に入ったソースを客同士が共用する大阪の串カツ店では、一度口を付けたカツを再度ソースに漬けることは許されない。

串カツの二度漬け禁止、今や常識?画像はイメージです(omoonさん撮影、flickrより)
銀杏の串カツ

かつては「ナニワの掟」と呼ばれたこのルールも、メディアに幾度も取り上げられたことや、大阪の串カツ店が全国展開をはじめたことから、今ではすっかり「常識」として全国に普及した感がある。

しかし、日本人にとっての「常識」も、外国人には通じない場合が多い。そのため、2度漬け禁止のルールを理解せず、カツを何度もソースに漬けてしまう外国人が多くて、困っている店があるのではないか、という勝手な想像が頭をよぎった。

今回のJタウンネットでは、そんな「外国人の串カツ2度漬け問題」を取り上げてみたい。

「串カツのメッカ」に外国人急増して、その結果は?

40店以上の串カツ店が軒を連ねる新世界は、「串カツのメッカ」として知られる。通天閣の真下という土地柄もあり、訪れる外国人観光客は多い。とくにここ数年は、中国人や韓国人の観光客が急増しているようで、電気街の日本橋から串カツ目当てに足を伸ばす外国人が多いという。

そんな新世界に本店を構える人気店「元祖串かつ だるま」の担当者に、「外国人の2度漬け問題」について話を聞いてみると、

「『外国人のお客様がカツの2度漬けをする』なんて話、聞いたことがありませんよ」

と、一蹴されてしまった。担当者はその理由について、以下のように説明してくれた。

「5~6年ほど前から、外国人観光客の来店が急増しているのは事実です。けれども、店には3か国語(日・英・中)で、ルールを守るよう促す注意書きを出していますし、メニューにも『2度漬け禁止』と大きく書いています」
「また、外国のお客様は観光ガイドを見て来店される方がほとんどです。ガイドブックにも『2度漬け禁止』がきちん説明されているので、みなさんルールを知っています。だから、2度漬けしてしまう外国人なんてほとんどいませんよ(笑)」

また、2015年7月28日付の毎日新聞電子版によれば、中国語や英語を話せる留学生を「通訳」として採用する店も増加中だ。なかには、外国人客限定で8%の「免税割引」を行う店もある。どうやら、串カツ店の「グローバル化」は、私の貧困な想像を超えて浸透していた。酔っぱらって思わず2度漬けしてしまう日本人のおっさんより、外国人観光客のほうがよっぽど串カツ文化に精通していることに、思わず頭が下がった。

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