駅の売店は、このまま「コンビニ化」するのか? 先行ファミマ、追うローソン・セブン
ローソンのPB商品が買える
Jタウンネット編集部は開店初日に利用した。取扱アイテム数は500品目上におよぶが、かつての売れ筋だった新聞・雑誌は大幅に絞り込んでいる。
代わって目を惹いたのは、高い位置にぶらさがっているiTunesカードやモバコインカードをはじめとするプリペイドカードと、ローソンの開発したオリジナル商品――おにぎりやサンドイッチ、小物菓子。同店のような小型店舗に、賞味期限の早い商品が店頭に並んでいるのは新鮮だ。
またペット飲料の値引き販売は普通のコンビニを思わせる。
駅売店の利用者の中心はサラリーマンというのが常識。その点ローソンメトロスは、小物菓子を増やしているあたり、女性客を増やそうという意図が垣間見える。
交通系電子マネーのほか、クレジットカードによる決済、Pontaカードの利用にも対応している。実際、筆者の前に並んでいた客のPontaカード提示率は高かった。
商品単価の低い駅売店にとってスピードは命。「□□ちょうだい」と言えば、年配の女性店員が「はい、どうぞ。○○円」と瞬時に判断・対応してくれる。おつりをくれるのも早い。
彼女たちのレジ対応能力にコンビニの企画力、商品力、一部サービスが加われば、駅近くのコンビニにとって脅威となり得るだろう。
ローソンメトロスの出店は今後も続く。赤坂見附店が8月25日、綾瀬東口店が9月中旬にそれぞれオープンする。これらの売店を皮切りに、東京メトロ駅構内に約50店を展開する予定だ。