ジャス、ケッタマシン、ラーフル、ジャミジャミ...知ってた?「昭和四大方言」
2015.08.06 06:00
いったい誰が、どんな基準で決めたのかは分からないが、日本には「昭和四大方言」なるものが存在しているらしい。選ばれているのは、仙台の「ジャス」、鹿児島の「ラーフル」、名古屋の「ケッタマシン」、福井の「ジャミジャミ」だ。
なんだか言葉のインパクトだけで選んでいるような気もするが、いわれてみれば確かに「方言感」も「昭和感」も強そうではある。とにかく、それぞれの言葉について詳しく見ていこう。
昭和四大方言、その意味と由来を解説
まずは、仙台の「ジャス」から。
昭和30年(1950年)代から宮城県内で使われているという「ジャス」は、運動着のジャージを指す方言。その中でもとくに学校指定の運動着を呼ぶときに使われることが多いという。その起源は、地元企業が「ジャージスーツ」を略してジャスと呼んだことがはじまり、という説が有力だそうだ。
続いて、鹿児島の「ラーフル」。
福井県のほか、富山や岐阜など中部地方の北西地域で使われる「ジャミジャミ」は、テレビの砂嵐を表す方言。「ジャミジャミになってる」などと使われる。もともとは、「目が疲れてしょぼしょぼしたり、かすんで見えたりする様子」を指す言葉だったが、昭和に入りテレビが普及した後に、画面の砂嵐状態を指す際にも使われるようになったという。
ここまで紹介してきた昭和四大方言のなかには、平成となった現在では使う地元民が徐々に減ってきている言葉もあるようで、ネットでは「地元民だけど知らなかった...」といった声もいくつか見られた。そう考えると、選ばれた基準はさておき、昭和という時代を代表する方言であることは確かといえそうだ。