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かぶりすぎ! 「県獣」がいる11県のうち、6県が「カモシカ」...なんで?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.07.29 17:00

都道府県を代表するシンボルといえば、全都道府県が制定している「県木」や「県花」、「県鳥」が有名だ。けれども、実はそれぞれの郷土を代表する「県獣」が存在しているのをご存じだろうか。

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現在では飼育繁殖にも成功し、特別珍しい動物ではなくなったカモシカ。だが、1950年ごろには、毛皮や肉を目的とした乱獲や、害獣として駆除されていたことなどの影響で、絶滅の危機に瀕していたという。そういった状況を受け、国は1955年に「ニホンカモシカ」を特別天然記念物に指定。それに合わせて、全国各地に「カモシカ保護地域」が作成されている。

環境省の「特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル」をみると、1975年から80年にかけて作成されたカモシカ保護地域には、同種を県獣に指定する6県全てが含まれている。各都道府県が県獣を策定した時期も、富山の1975年や山形の1982年など、この施策に前後しているものも多いようだ。

これは一つの仮説になるが、絶滅の危機に瀕したニホンカモシカを守るための国の施策に呼応する形で、各県も「カモシカ」を県獣に指定。林業や農業にとっては害獣とされていたカモシカを「県の象徴」とすることで、絶滅危惧動物の保護を進めたと考えることができる。

ニホンカモシカを県獣に策定している富山県に尋ねてみると、

「立山連峰や黒部峡谷など、県内の山々でよく見られることに加え、国の特別天然記念物にも指定されている貴重な動物という理由から、ニホンカモシカを県の動物に選ばせて頂いています」

という。同じくカモシカを県獣に策定している栃木県に尋ねてみても、

「昔から県内北西部に生息しており、国の特別天然記念物に指定されている動物であるためです。また、当時は動物愛護の気運が高まっており、そういった情勢に合わせる形で県獣を制定したという側面もあります」

との回答だった。

また、上にあげた仮説を両県の担当者にぶつけてみると「そういった背景もあるかもしれません。しかし、なにぶん古いことで、すでに担当も変わっておりますので...。詳細についてはちょっと分かりかねます(富山県)」「うーん......、ちょっとそこまでは把握しておりません(栃木県)」ということだった。

また、カモシカを「県の象徴」としている自治体が6県もあることについては、両県ともに「へえ、そうなんですか...」と初めて知ったような反応であった。

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