【動画】人気の「流しカワウソ」撮影しようとしたら...あまりにフリーダムすぎてスプラッシュ・カワウソだった
千葉県市川市の動植物園で「流しソウメン」ならぬ「流しカワウソ」が人気を集めていると聞き、Jタウンネット編集部は早速行ってみた。2015年7月28日、TVの天気予報は今日も真夏日とのこと。総武線本八幡駅からバスに乗り、最寄りの停留所で降りて、徒歩約10分。すっかり汗まみれになった頃、周囲をナシ、ブルーベリーなど果樹園に囲まれた一画に、動植物園があった。
午前9時30分開園と同時に入園し、動物園の一番奥、小獣ゾーンのカワウソコーナーを目指す。すると、そこには......
「頼むから、流れてくれ」
3匹のカワウソが、池の中を泳ぎ回り、岸に上がって駆け、ときにはひっくり返って地面でスリスリしたり、いっときもじっとしていない。カワウソはオスの3兄弟で、コムツ、ナオ、メロンというらしい。
池の中央には灰色の塩ビパイプが設置されている。なるほどこれが「流しカワウソ」の仕掛けかと気が付いたが、一向に流れてくれない。「おい、頼むから、流れてくれ」と声をかけてみた。すると、どうだろう。1匹がパイプの上に乗り始めた。
「ま、少し、入ってやるか」という感じで、パイプの中に入ってくれた。観客を意識した営業的(?)なパフォーマンスだったかもしれない。周りには徐々に人が集まって来た。「ほら、これがカワウソよ」と、お母さんが子どもに教えているようだ。そんな気配を感じるのだろうか。
今度は元気よくパイプに飛び込んでくれた。「流しカワウソ」というより、ウォータースライダーである。流れるだけでなく、遡り、落ちてくる水を浴びて遊んでいる。そして再度、スプラッシュだ。
こうなると、勢いづいてくる。もう1匹も参加して、2匹で流れる。おまけにパイプの上に立ち上がって、キーキーと鳴き出すではないか。まるで歌っているようでもある。カワウソ兄弟の熱演に、観客はどんどん増えてきた。
......とはいえ、「流しカワウソ」や「スプラッシュ・カワウソ」を見せてくれるかどうかは、カワウソのその日の気分しだいという。運が良ければ、あなたも「流しカワウソ」に逢えるかもしれない。