危険な暑さを実体験! 「日本一暑いまち」館林はやっぱりガチだった
「日本一暑いまち」の座を巡る争いが、今年もやってきた――。
7月も半ばに入り、暑さが本格化。全国各所で真夏日や猛暑日が続き、熱中症や日射病の危険も盛んに報じられている。それと同時に、全国各地の自治体が繰り広げる「日本一暑いまち」を巡る争いも過熱し始めたようだ。
そんな中、群馬県館林市が2015年の全国最高気温「39.3度」を7月14日に叩きだしたという。Jタウンネット編集部はその暑さを肌で感ずるべく、翌日15日に現地へと向かった。
館林、危険な暑さ
――想像以上に、暑い。筆者が到着した午前11時45分時点で、駅前に設置された温度計はすでに「36度」を表示していた。下の標識をみると、もはや「危険」な領域に達しているらしい。その暑さゆえか、気温計の上に乗った館林市のマスコットキャラ「ぽんちゃん」の笑顔にも、(勝手に)悪意を感じてしまう。
東京はまだ初夏と感じられるけれども、館林は完全に「夏真っ盛り」の様相である。セミの鳴き声も聞こえてくるし、アスファルトの上には陽炎も揺らいでいる。じっとしていても湧き出てくる汗をぬぐいつつ、駅前を散策してみた。
すると、館林の暑さを裏付けるようなものが続々と見つかった。
駅前を離れ、市街地を少し歩いてみると「熱中症」の危険を呼び掛ける貼り紙がいくつも。いたるところに設置された自販機にも、東京都心より「水」や「お茶」、「スポーツドリンク」の枠が多く設けられているような気がする。
一通り散策を終え、14時ごろ駅前に戻ってくると、駅前の気温計は37度になっていた。気象庁が発表するデータを後で確認したところ、本日の館林の最高気温は14時10分に観測された「37.7度」だという。
あまりの暑さにめげそうになった筆者の耳に、学校帰りとみられる地元の女学生の会話が聞こえてきた。
「今日も暑いけど、40度ないし全然マシなほうだよね」
この地元民の声を聞く限り、どうやら館林の暑さは本物のようだ。