名古屋城の堀に巨大怪魚出没! ワニそっくりでかなり怖い...
[ドデスカ!-名古屋テレビ]2015年6月29日放送で名古屋城の外堀にいる外来魚を紹介していました。
1m超えの外来魚
名古屋城のお堀で、どんな生物がいるのか調査が行われました。
6月初めに仕掛けられた定置網、狙いはある外来魚です。よく目撃されるという場所2か所に設置し、捕獲を目指します。
独特の頭を持ち北米に生息するアリゲーターガーは、その名のとおりワニのような姿をしています。
名古屋城の外堀では6年ほどまえから目撃されるようになり、少なくとも2匹が確認されているとのこと。
巨大魚アリゲーターガーとは?
アリゲーターガーは古来からその姿を変えていない魚として、三重県の鳥羽水族館にも展示されています。
鳥羽水族館学芸員の三谷伸也さんは、「20年ほど前までは非常に高価な魚でしたが、近年はペットショップなどで安く手に入るようになった」と言います。
また「我々が飼育した中で一番大きかったのは1.4mでしたが、自然界では3mを超えるものもいます。ペットショップで売られているものは20cm前後のものですが、大きくなりすぎて、こんなはずではなかったと思われる方もいるかもしれません。」ともおっしゃっていました。
名古屋城の外堀で見つかったものも、観賞用のペットが捨てられた可能性が高いとみられています。
一番大きな問題とは
本来ならいないはずの外来種がいることで何が問題になるかを、なごや生物多様性センターの寺本匡寛さんにお聞きしました。
寺本さんによれば、在来種の捕食が一番の影響とのこと。名古屋城の外堀には絶滅に瀕しているようなオニバスやナマズなど、貴重な生物の生息が確認されています。
特にアリゲーターガーは魚などを主食とするいわば肉食であることから、3年ほど前から捕獲を試みてきましたが成功せず。
今回の定置網の中からはカルムチー(ライギョ)・ミシシッピアカミミガメ・ブルーギルなどの外来種を捕獲することができましたが、アリゲーターガーは捕獲することはできませんでした。
引き続き定置網の設置場所や、方法などを再考して捕獲に挑戦するとのことでした。
今回外来種とともに定置網にかかってしまったすっぽんや、イシガメなどの在来種には、あちこち食べられたり襲われた形跡のあるカメ達が多くいました。早く捕獲されることはもちろん、ペットは最後まで責任を持って飼いたいものですね。(ライター:神谷祐美)