東日本最古の古墳が壊される!? 卑弥呼と同時代...道路は本当に必要か
2015.07.08 06:00
古墳発掘のきっかけとなった道路建設
これほど貴重な遺跡が未発見だったのはなぜか。古墳の上に熊野神社と高尾山穂見神社の2社が鎮座していたからだ。地元では「この小山の下に古墳がある」と言い伝えられていたという。
都市計画で神社の敷地は道路予定地とされ、2008年に神社は隣接地に移転する。跡地の小山を調査したところ、古墳が見つかった。
古墳の規模は墳丘長62.18メートル、高さ約5メートル。築造年代は邪馬台国の卑弥呼と同じ古墳時代最初期で、当時の東日本では最大級だ。
日本考古学協会は「日本列島における古墳文化形成を解明する上できわめて重要。駿河の古墳時代最初頭の重要遺跡で、歴史・文化的重要性を知る起点」と主張している。