「お隣が『お宅のあじさいの葉が一枚うちの庭に落ちていた!どうしてくれる!』と怒鳴り込んできました...」(青森県・30代女性)
庭の植木や花も、ご近所トラブルの原因になりやすい。なにしろ平安時代成立の「今昔物語集」にも、お隣との紅葉をめぐるケンカの話が載っているくらいだから、よほど古い。
中でもよくあるのが、「散った花や落ち葉が、境界を超えてうちの庭に落ちてくる」という類の話だ。確かに多量の落ち葉は始末に困る話だが、青森県のPさん(30代女性・主婦)のお隣さんの場合、いささか過剰反応の感も......。
すぐに警察を呼ぶ神経質なお隣
実家の隣の家の奥さんは、ご近所でも有名なトラブルメーカーです。普段は比較的普通の人なのですが、少しでも気になることがあると、かなり大げさに騒ぎ立てるくせがあります。家庭内の小さな喧嘩でもすぐ警察を呼ぶので、けたたましいサイレンの音に驚かせられるのが、もはや日常茶飯事になっています。
ある日のこと。我が家では庭にあじさいを植えているのですが、大きくなったあじさいの葉が一枚、気づかないうちにお隣の庭に落ちてしまいました。そしたら大変。奥さんがすぐに怒鳴り込んできて、
「お宅の家では、人の敷地に物を落としても平気なの!?」
父が平謝りして帰っていただいたのですが、それでも収まらなかったのか、翌日そのあじさいの葉と、自分のところの庭の落ち葉を混ぜたものを、こちらの庭に捨ててきました。「それで気が済むのなら......」と黙っていたのですが、その次の日も庭を見ると、明らかにうちのものではない落ち葉が。さらにその次の日もです。
「そのあじさい、少しちょうだい」
さすがに参った父が、ジュースの詰め合わせを手土産に、再び謝りに行きました。すると、
「物が欲しくて言ったわけじゃないわ。今度から気を付ければいいだけよ」
と言いつつ、無事ジュースを受け取ってくれたそうで、以来そうしたことはなくなりました。
さて、この話にはちょっとした後日談があります。しばらくして、母が庭の草取りをしていた時、件の奥さんがひょいと覗きこまれて、
「お宅のあじさい、なかなかいいあじさいよね。ちょっと分けてくれない?」
と言ってきたというのです。もめても嫌なので、仰せのとおりにしたのですが、葉っぱ一枚落ちても怒るのに、そのあじさいをくれ、と言い出すなんて! 家族全員呆れちゃいまいました。
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