宮島のシカに「謎の死」相次ぐ...原因は「人間が捨てたゴミ」か
[Jステーション-広島HOMEテレビ]2015年6月18日放送で、宮島のシンボルともいえるシカが相次いで死亡していることを取り上げていました。
年間およそ300万人の観光客が訪れるという宮島。そこで今、ある異変が起きています。観光地宮島のシンボルともいえるシカが、6月に入り、相次いで死亡しているのが見つかったというのです。6月初めから、住民が、路地や空き地に倒れているシカを相次いで発見したといいます。
市の記録によると、シカの死骸が見つかるのは、年間平均50頭程度。廿日市市農林水産課の松井祥壮課長によると、6月の4日から15日の間に14頭が死亡しているとのこと。これは、かなり速いペースなのだといいます。
シカの死亡原因が調査されましたが、感染症や傷を負うなど虐待された形跡もなかったのだといいます。では、いったいなぜなのでしょう。
シカの生態に詳しい、広島フィールドミュージアムの金井塚務代表は、「ゴミを誤飲・誤食した為の餓死というケースが可能性としては高いのではないかと思います。口からも肛門からも排出できない構造になってますから、ゴミが溜まってくると、栄養不良になってくる」と話します。
観光客から餌を貰うことに慣れている宮島のシカ。与えたお菓子を容器ごと食べている光景も、珍しくはありません。
しかし、見つかった死骸の多くは損傷が激しく、解剖できたのは2頭だけです。廿日市市は、今後も調査を続ける予定です。
広島の名所である宮島のシカが原因不明で亡くなってしまっていることに、大変な悲しみを覚えます。早急に原因を究明して、無駄に命を落とすシカがいなくなることを心から願います。(ライター:haruhana)