ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

意外な収穫も? 区のリサイクルセンターで掘り出し物を探せ

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.06.23 17:18
0

人が生活する以上、不用品は必ず発生する。まだ使える状態であっても、生活環境の変化や子供の成長などの事情により、やむなく手放すケースは少なくない。
譲る相手が身近にいれば話は早いが、相手が見つからない場合は、(1)ネットオークションに出すか、(2)リサイクルショップまたは廃品回収業者に譲渡するか、(3)行政に引き取ってもらうくらいしかない(あとは捨てるか)。

都内にあるリサイクルセンターは、区や市が引き取った不用品の中から、まだ使えるものを再販売する施設だ。

練馬区春日町リサイクルセンター(編集部撮影)

練馬区春日町リサイクルセンター(編集部撮影)

品数や検索のしやすさでいえば、ネットオークションやリサイクルショップの方が上だろう。しかし、予想外の中古品と出会う楽しみはリサイクルセンターも負けていない。

筆者は東京・台東区と渋谷区、そして練馬区のリサイクルセンターを訪ねた。

意外にも渋谷は昭和チック

最初に向かったのは渋谷区。若者が集まる流行発信地のイメージが強いが、広尾や松濤など高級住宅地もある。
リサイクルセンター「レインボー本町」は、京王本線初台駅近くの水道道路沿いにある。

town20150622shibuya_re01.jpg

センターの面積は一般的なコンビニの1.5倍程度くらいだろうか。広くはないスペースに、家具やバッグ、衣服、食器、雑貨が所狭しと集められている。
女性スタッフはシルバー人材センターのエプロンを着用している。作業着姿の男性は家具の出し入れを行っている。

town20150622shibuya_re05.jpg

リサイクルショップと比べて値段はリーズナブル。しかし激安というほどではない。
渋谷という場所柄、モダン家具が揃っていることを期待したが、どちらかというと昭和ノスタルジーなアイテムが目についた。

town20150622shibuya_re04.jpg

town20150622shibuya_re02.jpg

衣類やバッグ類もご婦人向けという印象。

town20150622shibuya_re06.jpg

客は筆者を含め1、2人しかいない。
そんななか見つけたのが瀬戸・美濃焼のティーセット。デザインはやや古めだが状態は良い。これで500円は安いかも――筆者は自宅用に購入した。

town20150622shibuya_re07.jpg

下町だからビンテージ家電と出会える!?

今度は「環境ふれあい館ひまわり」(台東区)に向かった。都営地下鉄蔵前駅から徒歩5分ほどのところにある。
目の前に小学校と精華公園があり、子供たちの元気な声が響く。入口付近で自転車に乗った母子数組がたむろしていた。

town20150622taitou_re01.jpg

リサイクルショップは建物の3階にある。客は6~8人くらい。渋谷の施設より賑わっている。

下町の気さくな雰囲気をイメージしていたが、中に入ると監視カメラがあちこちにある。やや物々しい雰囲気だ。万引きする人がいるからだろうか。「業者の方はお断りします」という貼り紙もあった。

town20150622taitou_re02.jpg

品物は衣類や雑貨が中心。食器類は新品しか出せないので数は少ない。
学校が近いせいか子供向けが多かった。身近な交換場所として機能しているとみた。「魔法少女まどか☆マギカ」の文具も置いてある。

大型家具や電化製品は扱っていない。希望者は入口横にある「情報交換コーナー」でやり取りする。

town20150622taitou_re04.jpg

譲渡希望の中に年代物のアイロンを見つけた。この手の品物が出てくるのは、さすが古くから宅地化された台東区だ。単なるイメージだが、物を長く使う住民が多そう。
ビンテージ家電が好きな人が見たら「ぜひ譲ってほしい」と申し出たくなるのではないか。

town20150622taitou_re03.jpg

質量ともに充実の練馬

山の手と下町を歩き、最後に東京西部の練馬区に行った。結論からいえば、ここのリサイクルセンターが最も充実していた。

同区のリサイクルセンターは関町・春日町・豊玉の3カ所にある。筆者が行ったのは春日町と豊玉だ。

2002年にオープンした春日町リサイクルセンター。家具と食器のバリエーションは渋谷より豊富で、衣類も扱っている。

town20150623kasuga_re01.jpg

town20150623kasuga_re02.jpg

室内を歩き回ると、数日前に入荷したばかりのソファが「予約済」となっている。再利用品の回転は早いとみた。

town20150623kasuga_re03.jpg

town20150623kasuga_re04.jpg

新品なら確実に1万円を超える無印良品のユニットシェリフが、ワイヤーバスケット付きで1800円。目立ったキズはない。一桁間違えているんじゃないかと思った。

town20150623kasuga_re06.jpg

筆者はソーダガラスを50円で購入。未使用品といっても通用する状態に満足した。

壁が緑化されている豊玉リサイクルセンターは、2009年に完成した新しい施設だ。図書受取窓口も併設されていて、近所の住民が出入りしている。

town20150522toyotamarecyclecenter03.jpg

点数では春日町に及ばないものの、いい意味で無機質なデザインの家具が置いてある。

town20150522toyotamarecyclecenter00.jpg

下のソファは1800円。本記事公開時には誰かの手に渡っている可能性が高そうだが。

town20150522toyotamarecyclecenter02.jpg

室内の片隅には環境関連書籍も置いてある。

town20150623toyotamarecyclecenter04.jpg

3つの区のリサイクルセンターをまわったが、それぞれ個性があり、とくに練馬は掘り出し物に出会える確率が高そう。

都心より郊外の方が充実している可能性が高いと見た。世田谷や杉並にも同様の施設があるので、次回はそちらも回ってみたい。

PAGETOP