超能力で味が変わる!?南千住にある謎のたこ焼き屋「パワーブレンドTANAKA」に行ってみた
「パワーブレンドTANAKA」という、超能力を体験できるたこ焼き屋が都内に存在するという噂を聞きつけたJタウンネット編集部。なんでも、たこ焼きに念波を飛ばすことで、その味わいを様々に変えてみせるというのだ。
どうやらマニアの間では有名な店らしく、インターネット上には、
「味、確かに変わってました」
「アッサリになったり!コクまろになったりした!」
「半信半疑の方が大半でしたが・・・・変わるんです」
などといった報告が挙がっている。
しかし、そんなことが本当にありえるのだろうか。その真相を確かめるため、筆者は店舗へと向かった。
パワーブレンドTANAKAに到着
東京都荒川区・南千住駅から歩いて3分ほど、住宅街の一角にその店はあった。店主の田中さんに挨拶を済ませ、早速店内へ。中に入ると、壁一面に貼られた超能力のマニュアルが出迎えてくれた。
超能力体験が待ちきれない筆者は、店主への取材や写真撮影などを後回しに、とりあえずたこ焼きを1パック注文。手渡される際にかけられた「熱いと味が変わりづらいから、お皿にとってくずして食べて欲しい」という店主の言葉に、期待はどんどん高まっていく。
まず、基本の味を確認してみる。通常より少しゆるめに焼き上げられたたこ焼きは、まろやかな口当たりで普通においしい。
そのまま食べても十分おいしいたこ焼きなのだが、今日の目的は本当に味が変化するか確かめること。田中さんにその方法を聞いてみると、壁に貼られたマニュアルを見るように促された。そこには、初級・中級・上級とランク別に味を変える方法が紹介されている。
味、本当に変わります(筆者個人の感想)
初級では、出した合図の回数によって、「あっさり」「こってり」などに味を変えられるという。その合図とは、割り箸でお皿やパックのふちを軽く叩くだけの簡単なものだ。
はじめに「あっさり」味へと変えてみた。田中さんに「合図をしてからパワーが伝わるまでちょっと時間がかかるから、3~4秒待たなくてはいけないよ」と忠告を受けていたので、しばし待って――いざ実食。
味の変わったたこ焼きを食べてみたが、ちょっと分かりづらい。「あっさり」になったといわれればそんな気もするが、といったレベルだ。続いて、合図を3回出して「こってり」に変えて食べてみると......、
「えっ、こってりとした味になりましたよ!!」
あまりの衝撃に、思わず田中さんに話しかけてしまった。本当に、味が変わったのだ。そのほかにも、合図の出し方によって味が濃くなったり、薄くなったり、どんどんと変化する。動揺する筆者の姿をみて、無言で頷いている田中さんの姿がどこか神々しく見える。
中級では、より自由に味を変化させられるという。壁に貼られた一覧表を見てみると、「小泉純一郎」、「ルルドの泉」、「50年ワープ」など、気になる名前がずらっと並ぶ。田中さんに説明を求めると、「それぞれのパワーが入力された味になる」そうだ。
田中さんによると、「木村拓哉」と「SAYAKA」が分かりやすくておすすめだという。言われた通りに試してみると、「木村拓哉」は濃厚な味に、「SAYAKA」はさっぱりとした味に変化した。
続いて、自由に味を変えられるという上級にチャレンジ。やり方は、変えたい味の内容を口に出して、1回合図を出すだけだ。せっかく中級で「木村拓哉」を味わったので、SMAPのメンバー全員分を試してみた。その結果は下の通り。
木村拓哉:味の濃さはあまり変わらないが、チーズのように濃厚
稲垣吾郎:口に入れてすぐ気付くほど濃い味
草なぎ剛:まろやかで優しい味
中居正広:うすく、さっぱりとした味わい、口の中に残る感じが強くなる
香取慎吾:クリーミーな味に(草なぎと近い)
その仕組みを聞いてみた
しかし、一体どういう仕組みで味が変わるのだろうか。店主の田中さんに聞いてみると、
「一言でいえば、物質頭脳の働きによるものです。ある特定のルールを、物質の中にある頭脳のような部分に入力します。この入力されたルールを物質が理解することで、味が変わったり、炭酸が強くなったりと、その性質が変化するのです。
ここ最近、量子力学の分野でも、人間の感情や思いによって量子が変化することが証明されています。しかし、私は33年前にこの仕組みを発見し、ずっと実験を続けています。これから、論文にもするつもりですよ」
と丁寧に説明してくれた。
田中さんによれば、「うちの店だけじゃなく、他の場所でも味を変えることはできる」という。パワースポットである店舗と比べ、いささか感度は落ちてしまうそうだが......。ホームページでもやり方は紹介されているので、とにかく1度挑戦してみては。