「マンションを事務所として起業したいのに、管理組合がOKしてくれない」(滋賀県・20代男性)
2015.05.20 06:00
一軒一軒回ってお願い
問題は、役員の方たちがなかなか集まらないことです。管理組合としては一応正式な書類ということで、「役員の議決を経なければならない」らしいのですが、役員が顔を合わせるのは3カ月に1度の定例会だけ。そこで役員の方々を説得して、認められなければまた次は3カ月後です。とてもではありませんが、そんなに待っている暇はありません(一応臨時会というものもあるのですが、この程度の話では招集してもらえず)。
一刻も早く事態を打開したい、と焦っていた私は、事情を説明する書面を作り、役員の皆さんのポストに投函する作戦に出ました。ところが、よくよく顔も知らない人間から送り付けられた書類を、まともに読んでくれる人はかえって少なく、よくて無視、人によっては余計に私に悪印象を持った人もいたそうです。
結局、最終的には役員の方1人1人の部屋を直接訪ね、「近隣の皆さんにはご迷惑をかけない」旨を説明して回ることに。それだけで2か月近くかかりましたが、なんとか全員に納得をしてもらい、稟議という形で議決を通して、組合長さんからの一筆をもらうことに成功しました。
同じマンションの住人なのですから、手間を惜しまず最初から顔を合わせてお話しすれば、もうちょっとスムーズに行ったかも――と、今では反省しております。