今年はマグロが安く食べられる...かも!? 「重量級」が続々水揚げ
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年4月20日放送で、「大物マグロ続々水揚げ」について取り上げていました。
かつてバブル景気に湧いた日本。そんなバブルも崩壊後の1994年に、実は違う場所でこんなバブルが訪れていたのをご存知でしょうか?
それは「マグロの稚魚バブル」。1994年に、沖縄近海を中心に通常の3倍近くものマグロの稚魚がうまれていたそうです。そしてマグロの稚魚バブルが、2015年になってもたらしている現象が!
今年、300kg超えのクロマグロが続々と水揚げされているのです。クロマグロの漁獲量が全国有数の和歌山・勝浦漁港では2015年3月23日に、およそ30年ぶりの新記録となる386kgのクロマグロが揚がり、さらに4月9日にはこの記録を上回る411kgのクロマグロが揚がったそうです。
300kg超えの大物マグロは2015年で10匹を数え、近年"重量化"の傾向にあるとのことなんです。
マグロが安く食べられる"当たり年"かも?!
マグロ類を研究する水産総合研究センターの中野さんによると、クロマグロが300kg超えになるまで成長するには20年前後かかると言われています。1994年に沖縄近海を中心に4000万匹もの大量の稚魚が生まれるという珍しい現象があり、その「団塊マグロ」が生き残って大きく成長した可能性があるとのこと。
ちなみに勝浦漁港で揚がったマグロの落札額は、386kgのものは376万円で、411kgのものは271万円でした。この金額の差は仲買人の目利きによる......とのこと。2014年よりはマグロの落札額も下がっているとのことで、今年は美味しいマグロが比較的お安く食べられるかもしれませんよ!(ライター:ツカダ)