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おでんとうどんのコラボ! シンプルながら力強い島根県松江市の「松江おどん」

at home VOX

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2015.04.01 11:07
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■「おどん」は力強い大海の味!

お邪魔したのは、島根と鳥取を中心に展開する居酒屋、丸善水産の松江店。誕生最初期から「おどん」を提供している、元祖ともいえるお店です。

駅からほど近い場所なので、観光ついでに立ち寄るのにとても便利。
駅からほど近い場所なので、観光ついでに立ち寄るのにとても便利。

取材に応じてくれたのは、「松江YEG」こと松江商工会議所青年部の藤井浩太郎さん。立ち上げから現在まで、「おどん」の普及に関わり続けています。

「待ってましたよ!」と藤井さん。一度会ったら忘れられない強烈に明るいキャラクターです。
「待ってましたよ!」と藤井さん。一度会ったら忘れられない強烈に明るいキャラクターです。

さっそく聞いてみました。「おどん」はどのようにして生まれたんですか?

藤井さん「『おどん』が生まれたのは5年前。おでんが有名なこの街で、『全国おでんサミット』っていうイベントが開催されたんです。せっかくだから松江らしいものを出そうと思って、おでんにそばを入れてみたんです。『出雲そば』っていうて、島根はそばが有名でしょ? 結果は…マズかった(笑)。それで、代わりにうどんを入れてみたら、これがおでんのダシと絶妙に合う!

まさに、偶然から生まれた一品。とはいえ、最近ではコンビニのおでんコーナーにもうどんはあるし、何となく想像に難くない味ではありますが…。

藤井さん『おどん』のダシはあご(飛魚)なんですが、これが味の決め手なんですよ。ほんのり香ばしいあごの風味が、おでんの味も、うどんの味もワンランク引き立ててくれているんです。それに、あんまり知られていませんけど、島根はそばと並ぶくらい実はうどんも一流なんです。まあまあ、とりあえず食べてみてくださいよ」

失礼しました…。確かに、百聞は一見にしかずですね。いただきます!

見た目はその名の通り、シンプルなうどんを入れたおでん。これが最もオーソドックスなスタイル。
見た目はその名の通り、シンプルなうどんを入れたおでん。これが最もオーソドックスなスタイル。

思いのほか澄んだダシ…ですが、あごダシはひと口すすった瞬間から、ピーンと主張する鋭い味! しかも、鋭いことは鋭いですが、飲み干す頃にはスッキリとのどを抜けるキレのよさがあります。具には深く染みこみ、すくい上げたうどんにもきっちり絡んでいて、1杯丸ごとあごダシを味わっているかのよう。美味しいです。これぞ、大海の味。

藤井さん「そうでしょ、ウマいでしょ? でも、今食べてもらったのは、あくまで『おどん』の基本の形。『おどん』にはあごダシを使うほかに『島根の食材を必ず一品以上使う』というルールがあるんです。丸善水産さんの場合は、日本海で採れた海苔を乗っけて出しています

アクセントに少し乗せるだけかと思ったら、どっさり。島根産の春菊も入れます。
アクセントに少し乗せるだけかと思ったら、どっさり。島根産の春菊も入れます。

おお! 磯の香りが加わって、風味が一変! あごダシと海苔のダブルパンチで、荒れ狂う海になったかのようなインパクトです。個人的には、お酒の〆に食べたい味。

柚子胡椒も添えられます。加えるとツーンと爽やかな風味が広がり、また味が変わる!
柚子胡椒も添えられます。加えるとツーンと爽やかな風味が広がり、また味が変わる!

藤井さん「ほかにも、お店ごとにアプローチはさまざまですよ。しじみとあごの合わせダシを使ったり、旬の野菜や山菜を贅沢に使ったり。ルールに則ってもらいつつ、お店ごとにオリジナリティを出してもらってます」

■「おどん」を食べに、松江に「来てごしない!」
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