「埼玉県ってなに!?そんなところ知らない!」 学研『埼玉県のひみつ』無料公開中
2015年2月、「学研」の学習漫画「まんがでよくわかるシリーズ」から、『埼玉県のひみつ』が発刊され、話題となっている。
サッカーが大好きな少年、シンジとケイスケが主人公だ。どこかで聞いたことのある名前だが、とりあえずスルーしよう。ある日突然、シンジの家族が急に埼玉県に引っ越すことになった!
「埼玉県ってなに!?」「そんなところ知らない!」と叫ぶシンジ。
「僕、行かない!」と言うシンジに、「そんなわけにはいかないのよ」というお母さん。......という波乱の幕開けである。それにしても、「埼玉県なんて知らない!」とは、あまりに強烈すぎるセリフだ。まあもちろん、急な転校への反発も込められた発言なのだろうが......。
悲しむシンジを元気づけるために、ケイスケとクラスの仲間は、埼玉県がどんなところか調べてみることにする。なにしろ、仲間たちも埼玉県のことを何も知らないのだ。......どうやらこの辺の子どもたちは、本当に「埼玉県のことなんて知らない」らしい。
歴女のマナは、埼玉県の歴史を調べる。特産物のことはメイちゃん、ケイスケはスポーツや観光スポットと分担を決めた。コウヘイくんは埼玉県に住んでいる親戚のおじさんに、聞いてみることになった。
はたして彼らの調査はうまく行き、シンジを元気に送り出すことができるのか。
ツイッターでも話題となっている。
『埼玉県のひみつ』第1章より。父親の仕事の都合で埼玉県に引っ越すことになった主人公シンジの一言「埼玉県ってなに!?そんなとこ知らない!」。いきなり自虐ネタ飛ばしてて最高だ、埼玉県。 pic.twitter.com/gh9KFsktJy
— SATO Keisuke (@ks_sato) 2015, 3月 20
埼玉県のひみつ 読んでるんだけど母親が子供に対して転校しないといけないってのを伝えるためのセリフが「埼玉県に行くのよ」って深刻そうに伝えてて笑える 地獄の底にでも行くかって流れ
— りすく@ (@risk_black) 2015, 3月 21
埼玉県のひみつ、マナちゃんがいい感じにジト目でかわいいんだけど。なにこれ。確実に子供の読者をその手の趣味に目覚めさせようとしてるでしょ pic.twitter.com/uKcmy0W7B5
— うえはる (@Mizuki_ueharu_7) 2015, 3月 21
「埼玉県のひみつ」漫画、130ページもある超大作だった。すごーい。まあでもこの内容ならだいたいどの県でも同じ感じの漫画が作れるかもね。最終ページは都合かよすぎなので、説明文に「観客として」というセリフを心の中で追加した。
— その辺の人 (@create_clock) 2015, 3月 22
「埼玉県のひみつ」が予想外にアレだった。http://t.co/BXh6h4I57p ...特にこの子がいいポジショニングしててウケる。 pic.twitter.com/EfAsBYi1lS
— Kentaro Fukuchi (@kentarofukuchi) 2015, 3月 22
同書は、ハードカバーA5判128ページ、7章で構成。埼玉県広聴広報課監修、作画は同県白岡市出身のおだぎみを氏。県内すべての小学校に配布されたが、残念ながら一般販売はないようだ。ただし電子書籍化もされており、埼玉県ホームページと学研ホームページから、無料で閲覧できる。
強烈すぎる冒頭のため、ネタ的に話題になってしまったが、ラストは結構泣ける。