桜餅といわれて「皮で巻いたモノ」を思い浮かべた人...あなたは少数派です
意外だった東京都の結果
まず関東風が多かった主な県の内訳を見てみよう。地域的には、北関東~甲信地方で支持が目立ち、ほか東北・山陰にも多い傾向がある。
埼玉県は、関東風は63.6%、関西風は36.4%だった。
また長野県は、関東風は71.4%、関西風は28.6%。
予想外だったのは東京都。そのうち関東風は26.9%、関西風は71.7%、その他が1.4%だった。関西風が倍以上を占め、全国平均に近い数字である。全国各地からの流入者がいかに多いかが分かる。
関東風の代名詞でもある長命寺の桜餅は、1717年、桜の葉を樽に塩漬けにして売ったのが始まりとされている。江戸時代、隅田川沿いは桜の名所として、多くの花見客で賑わったという。落語「花見小僧」でも、向島に花見に行った場面で、この桜餅が登場する。江戸の伝統を伝える関東風の桜餅が、少数派になってしまうとは......。