もんじゃ焼きって、本当にお好み焼きの「ライバル」なの? データで比べてみた
西日本(大阪・広島)の名物である「お好み焼き」に対し、東のライバルと目されるのが「もんじゃ焼き」だ。その両者の勢力関係は果たしてどうなっているのだろうか。
「職業別電話帳」で知られる『タウンページ』のデータベースを活用して、お好み焼き店ともんじゃ焼き店の都道府県ランキングが発表された。NTTタウンページ株式会社が運営する商品紹介サイト「TPDB.jp」で公開されている。
お好み焼き店は3割も減っていた!
これによると、お好み焼き店の数はこの10年で約3割も減少しているという。一方、もんじゃ焼き店はさほど変化はない。
ただ気を付けなければいけないのは、お好み焼き店の数は1万件を超える数だが、もんじゃ焼き店は400件ほど。つまりお好み焼き店の方が20倍以上も多いことだ。つまり店舗数では、お好み焼き店が圧倒的に多い。「ライバル」扱いされることもあるとはいえ、そもそも、お好み焼きVSもんじゃ焼きという対決は、無理。比較にならないと言っていいだろう。
西日本には「無もんじゃ県」も
お好み焼き店の都道府県ランキングを見てみると、人口10万人あたりの店舗数では、広島県は52.46店で、ダントツの1位だった。徳島県、兵庫県など、関西・四国の各県がトップ10入りしたという。
一方、もんじゃ焼き店の1位はやはり東京都だ。しかしその東京でも、10万人あたりの店舗数は1.36店。広島の「お好み焼き密度」とは大きな差がある。なお2位は沖縄県、3位群馬県と続く。
地域別に比較すると、もんじゃ焼き店は西側であまり見られない。とくに九州・四国では1件も無い県が5県もある。
お好み焼きが全国展開しているのと比較しても、もんじゃ焼きはまだ東京の郷土料理というくらいの扱いでしかない、というのが実情だろう。
お好み焼きVSもんじゃ焼き、鉄板上の熱い戦いを判定してみたら、やや勢力は衰えつつあるものの、お好み焼きパワーはまだまだ圧倒的だった。もんじゃ焼きの奮闘を期待したい。