展望抜群の22階、なのに賃料が「3万6000円」！？ 東大阪市最大の「いわくつき」物件とは

[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年2月13日放送で「東大阪市役所22階フロア」について取り上げていました。

東大阪市役所の最上階・22階。現在は展望ロビーになっていて、西を見れば大阪平野が一望でき、天気が良い日には淡路島まで見ることができます。

また、東を見れば生駒の山々の雄大な姿が見られます。

ですが、市役所が完成した2003年当時、このフロアには眺めの良さを活かした展望レストランがあったのです。

「ロマンチックなムードを楽しみたい人で大にぎわい！」と思いきや......。

オープンから6年後の2009年に、売り上げ不振で撤退してしまったのです。

賃料値下げなどの市の試行錯誤にもうまくいかず......

それから次の出店者が4年半以上決まらず"開かずの間"状態になってしまいました。

市はこれを何とかしようと、およそ20万円だった賃料を3万6000円にまで値下げし、2013年に新業者と契約にこぎつけました。

待ち望んだ新テナント、ところが思うように客足が伸びずわずか半年で撤退してしまったのです。

店側が「予約制にし、予約のない日は店を閉めたい」という申し出をし、市側は「市民の方が予約なしで入れるレストラン形態でないと」難色を示したためでした。

こんな東大阪市役所22階フロア、周囲の人たちからは、「眺めはいいけど22階まで行くのが不便」「夜は直通エレベーターがあるけどそれがなかなか来ない」「近くにショッピングセンターがあるから食べ物屋さんには困らない」という声が。

しかし東大阪はめげずに、ラストチャンスのテナント公募を行いました。

激安賃料はそのままに、今まで夜10時までだった営業時間を深夜0時までに、今まで夜7時以降だった直通エレベーターの運転を夕方5時半からに前倒しし、などの可能な限りの融通を効かせました。

そして決まったのがお肉屋さん、和牛の焼き肉と多国籍料理をメインにした「スカイラウンジダイニングバー」に生まれ変わります。

果たして"三度目の正直"となるか......！

今後に注目です。（ライター：ツカダ）